2017年5月17日、米国の調査機関Pew Research Centerは、高齢者のデジタル技術の採用に関する調査の結果を公表しました。
65歳以上の高齢者のうち、
・67%がインターネットを利用(2000年から55ポイント増加)
・42%がスマートフォンを所有(2013年は18%)
・51%が自宅にブロードバンド環境を整備(初めて半数以上に)
しています。
インターネット利用や情報機器所有の割合は、増加しているとはいえ、他の世代に比べるとその割合は低く、スマートフォンは半数以上の高齢者が所有していません。
また、他の世代と同様、年齢、所得、学歴によって差があり、たとえば65歳から69歳までの高齢者と80歳以上の高齢者とでは、インターネットの利用率はそれぞれ82%と44%、ブロードバンド環境の整備率は66%と28%、スマートフォンの所有率は59%と17%、となっています。
一方、34%の高齢者が電子機器の使用に「あまり」あるいは「まったく」自信がないと回答しており、48%は「新しい電子機器を入手したら、誰かに設定してもらったり使い方を説明してもらう」という問いに対して「とてもよく」当てはまると回答しています。
それでも、58%の高齢者は、新しい技術は社会に良い影響を与えていると回答しています。
Tech Adoption Climbs Among Older Adults(Pew Research Center, 2017/5/17)
http://www.pewinternet.org/2017/05/17/tech-adoption-climbs-among-older-adults/
参考:
Pew Research Center、米国における高齢者のテクノロジー利用に関する報告書を公表
Posted 2014年4月4日
http://current.ndl.go.jp/node/25862
公共図書館を通じた経済・社会的発展を目指すプロジェクト”Beyond Access”が、家族関係の再構築のため、高齢者向けに無料のデジタルスキルトレーニングを提供(フィリピン)
Posted 2015年11月16日
http://current.ndl.go.jp/node/29979
国立国会図書館調査局の『レファレンス』No.751-“「超高齢社会」における高齢者の学習支援の課題”等を掲載
Posted 2013年8月20日
http://current.ndl.go.jp/node/24194
No.16 超高齢社会と図書館~生きがいづくりから認知症支援まで~
http://current.ndl.go.jp/report/no16