2016年12月15日、大手研究助成団体8機関が、研究成果へのアクセス拡大のためのパートナーシップOpen Research Funders Group(ORFG)の結成を発表しました。参加機関はアルフレッド. P. スローン財団、米国心臓協会、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、オープンソサイエティ財団、ロバート・ウッド・ジョンソン財団等で、8機関合計の年間助成金額は50億ドル近くになるとのことです。
このパートナーシップは2015年にロバート・ウッド・ジョンソン財団と米SPARCが開催したオープンアクセスOA関係者のフォーラムをきっかけに生まれたもので、SPARCはパートナーシップの調整役も務めるとのことです。ORFGは研究助成機関が、研究成果や研究データのアクセスを加速するために使えるような、実用的な公開原則の策定のために定期的に協議を行うとしています。また、情報資源やベストプラクティスの蓄積・管理、オープン性を加速するための基盤の構築・支援等にも取り組むとのことです。
Prominent Funding Organizations Team Up to Launch Open Research Funders Group(ORFG、2016/12/15付け)
http://www.orfg.org/news/2016/12/15/prominent-philanthropic-organizations-team-up-to-launch-open-research-funders-group
参考:
E1651 – RECODE:研究データのあるべきオープンアクセス方針とは カレントアウェアネス-E No.275 2015.02.05
http://current.ndl.go.jp/e1651
E1725 – 欧州におけるオープンアクセス方針の実施に向けた準備状況 カレントアウェアネス-E No.291 2015.10.29
http://current.ndl.go.jp/e1725
E1686 – 京都大学オープンアクセス方針採択の経緯 カレントアウェアネス-E No.284 2015.07.09
http://current.ndl.go.jp/e1686