米国イリノイ州デ・プレーンズ市で、公共図書館がGLBTQの人々のシンボルであるレインボーフラッグを掲げたことをきっかけに、市の施設で掲げる旗に関する規程が新たに設けられたことが報じられています。
デ・プレーンズ公共図書館ではフロリダ州オーランドのGLBTQの人々のナイトクラブで銃乱射事件が起こったことを受けて、2016年6月17日から国旗とあわせてレインボーフラッグを掲揚していました。掲揚にあたっては市長の許可を得ていましたが、7月5日に新規程が市議会で承認され、旗はおろされたとのことです。
新たに設けられた規程では国旗、州旗、市旗などあらかじめ定められた旗以外を掲げる場合には、事前に市議会の承認を得るよう定められています。この規程を市議会に提案した議員は、レインボーフラッグへの賛否が理由ではなく、図書館や市の施設にどのような旗が、なぜ掲げられるのかは議会に説明され、承認を受けるべきだと考えたことが理由であるとしています。しかしこの新規程に対しては、市議会がそこまで細かい点にまで立ち入るべきではないとする批判もあります。
Rainbow flag over library prompts new rules in Des Plaines(Daily Herald、2016/7/6付け)
http://www.dailyherald.com/article/20160706/news/160709431/
参考:
米国図書館協会(ALA)、6月12日未明の米国フロリダ州のナイトクラブで発生した銃乱射事件に関し、会長名義で声明を発表
Posted 2016年6月14日
http://current.ndl.go.jp/node/31794
CA1725 – セクシュアル・マイノリティの問題と図書館への期待 / 小澤かおる カレントアウェアネス No.305 2010年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1725