2016年3月1日、欧州の大学における情報システムについて扱う非営利団体EUNIS(European University Information Systems Organization)と、欧州の研究情報システムに関するコミュニティeuroCRISが共同で実施した、CRIS(研究情報システム)と機関リポジトリに関する調査レポートが公開されました。
この調査は相互に重なりあう機能もあると考えられるCRISと機関リポジトリについて、欧州の大学におけるそれぞれの現状を把握するとともに、「機関リポジトリは徐々にCRISにとって代わられていくのか?」等といったことを明らかにすることを目的に実施されたものです。調査は2015年中に、EUNIS、euroCRISを通じて配布され、20カ国から84件の回答を得たとしています。
調査の結果、CRISと機関リポジトリは一方が他方にとって代わるというものではなく、相互に補完し合う関係にあることがはっきりしたとされています。
CRIS/IR Survey report(EUNIS、2016/3/1付け)
http://www.eunis.org/blog/2016/03/01/crisir-survey-report/
FINAL REPORT EUNIS – EUROCRIS JOINT SURVEY ON CRIS AND IR
http://www.eunis.org/wp-content/uploads/2016/03/cris-report-ED.pdf
参考:
オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)がeuroCRISと戦略的提携
Posted 2012年11月22日
http://current.ndl.go.jp/node/22370
COARがRepository Observatory第3号で機関リポジトリとCRISの相互運用性を特集
Posted 2014年10月20日
http://current.ndl.go.jp/node/27258
E1666 – リポジトリの相互運用性:研究情報とオープンアクセスを繋ぐ カレントアウェアネス-E No.279 2015.04.09
http://current.ndl.go.jp/e1666