2016年1月27日、韓国・文化体育観光部は、全国282か所の公共図書館からのデータを収集・保存・分析して、研究者や国民に対して適切な情報を提供する“도서관 정보 나루”(図書館情報の渡し場)と、科学的な図書館経営を支援する「司書意思決定支援システム」を、2016年1月から、韓国科学技術情報研究院(KISTI)と協働で運営すると発表しています。
これは、文化体育観光部が、2014年からKISTIと共同で実施している「図書館ビッグデータ分析・活用システム構築事業」の一環で、今回の事業は「第二次図書館発展総合計画」の重点事業の一つであり、公共図書館の各種意思決定にビックデータを活用するためのプラットフォームサービスとして開発し、普及させるものとのことです。
“도서관 정보 나루”(図書館情報の渡し場)では公共図書館の貸出・返却情報や利用情報をリアルタイムで収集しており、参加館の利用者が過去90日間によく利用した本を、地域別・年齢別に確認できたり、新サービス開発と図書館研究に必要なデータを公開したり、季節・天候などに応じた本を推薦するサービス等を提供しているとのことです。
また「司書意思決定支援システム」では、ビックデータを用いて、貸出利用者と所蔵資料の分析機能を追加し、蔵書構築を最適化する機能を改善したとのことです。
文化体育観光部の担当者は、2016年には1枚の利用者カードで全国複数の図書館を利用できる“책이음”(本を繋げる)サービスの利用者にもビッグデータを用いたカスタマイズサービスを提供するとともに、2018年までには、全国の図書館利用者のデータを収集・保存するシステムを設けて図書館サービスを先進化させる計画だと述べています。
도서관 이용자 맞춤 서비스 해답, 거대자료에서 찾는다(韓国・文化体育観光部,2016/1/27)
http://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=14901&pMenuCD=0302000000&pCurrentPage=1&pTypeDept=&pSearchType=01&pSearchWord=%EB%8F%84%EC%84%9C%EA%B4%80
최근 90일간 공공·지역 도서관 최다 대출 서적은(종합)(連合ニュース,2016/1/27付け)
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2016/01/27/0200000000AKR20160127092851005.HTML
도서관 정보 나루(図書館情報の渡し場)
http://www.data4library.kr/