2015年8月11日、図表や研究データなどさまざまな研究成果を公開するプラットフォームfigshareは、機関版の”Figshare for Institutions”の次世代版を立ち上げたことを発表しました。
この次世代版は、研究データを安全に保存したいという研究機関の要望のために開発されたもので、英国、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ諸国などの機関で試験運用されていました。
シングルサインオン(SSO)を提供するなど、シンプルでユーザフレンドリーなプラットフォームであるとのことで、新しい機能として、次のものが挙げられています。
・研究成果を一覧できるポータル
・コンテンツを引用可能な単位にまとめることができる「コレクション」機能
・データのキュレーション
・柔軟なストレージオプション
・ファイルアップロードの上限の増加
・コンテンツの発見可能性の向上
運用は年単位の契約であり、データストレージとしてAmazon Web Servicesの利用も可能となります。また、オーストラリアのRDSIやDuraCloudのような既存のストレージなどとの相互運用性も保証されています。
同時に、St. Edward’s Universityが米国で初めてfigshareを採用し、デジタル人文学に関するコンテンツを公開することも発表されました。
Blog(figshare)
http://figshare.com/blog
※「11/08/2015 12:56」に「figshare for institutions」とあります。
figshare for institutions(figshare)
http://figshare.com/blog/figshare_for_institutions/160
参考:
研究データ公開プラットフォーム“figshare”、機関版をリリース
Posted 2013年9月6日
http://current.ndl.go.jp/node/24320
多様な研究成果の公開プラットフォーム“figshare”がAPIベータ版を公開
Posted 2012年8月30日
http://current.ndl.go.jp/node/21714
科学データのオープンな共有を目指す“FigShare”ベータ版が公開される
Posted 2011年3月3日
http://current.ndl.go.jp/node/17708
複数のクラウドサービスを利用して安全にデジタルコンテンツを保存する“DuraCloud”がリリース
Posted 2011年11月2日
http://current.ndl.go.jp/node/19441