東京国立近代美術館等、「海外日本美術資料専門家(司書)の招へい・研修・交流事業 2015」(JALプロジェクト)の参加者を募集中

前回(2014年)に引き続き、東京国立近代美術館が、国立新美術館、国立西洋美術館および東京文化財研究所とともに「海外日本美術資料専門家(司書)の招へい・研修・交流事業 2015」(JALプロジェクト)を開始すると発表しています。

日本国外で日本美術資料を専門に扱う図書館員(Japanese-art librarian:JAL)などを公募・選考して、およそ2週間、日本へ招へいし、研修交流事業を行うとのことです。参加者は2015年7月31日まで募集されています。

前回同様、日本美術の範囲には写真・映像・マンガ・デザイン・建築等の視覚芸術全般を含み、これらに関わる視覚資料の扱いを専らとする図書館員ならびにアーキビスト、ヴィジュアル・リソース・キュレータ等も招へいの候補者に含められるとのことです。

選考で選ばれた参加者は、2015月11月16日から27日までの日程で、東京国立近代美術館、国立新美術館、東京国立博物館、東京文化財研究所、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、国立国会図書館、及び奈良国立博物館、京都の国際日本文化研究センター、福岡の九州国立博物館、福岡アジア美術館(以上予定)において日本美術資料ならびに関連情報提供サービスについての研修に参加し、最終日に開催される予定の公開ワークショップにおいて「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための提言」をプレゼンテーションすることが求められるとのことです。

応募人数は前回から2名増え、7名程度となったようです。また、前回と異なり、応募者は日本語に習熟していることが求められているものの、今回は、前回の参加者1名がプログラムコーディネータとして参加してサポートに当たったり、ワークショップでのプレゼンテーションを英語でも可とし、必要に応じて通訳の援助が用意されるなど、参加者の語学的障壁に配慮がなされているようです。

JAL プロジェクト2015のご案内(東京国立近代美術館)
http://www.momat.go.jp/art-library/JAL/JAL2015.html

JALプロジェクト 海外日本美術資料専門家(司書)の招へい・研修・交流事業 2015 募集要項
http://www.momat.go.jp/art-library/JAL/JAL2015_JPN.pdf

平成27年度「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」採択一覧(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/bijutsukan_hakubutsukan/shien/kaku/pdf/h27_saitaku.pdf

地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/bijutsukan_hakubutsukan/shien/kaku/

参考:
東京国立近代美術館等、「海外日本美術資料専門家(司書)の招へい・研修・交流事業 2014」(略称:JALプロジェクト)を開始 、参加者を募集中
Posted 2014年5月28日
http://current.ndl.go.jp/node/26232

E1643 – JALプロジェクト2014:公開ワークショップ<報告>
No.274 2015年1月22日
http://current.ndl.go.jp/e1643

※参加者の訪問先機関が現時点で予定されているものである(確定ではない)旨を追記しました。(2015年5月8日)