米国ミシガン州立大学、マリ共和国の写真をアーカイブするプロジェクトについて発表

2015年4月21日の米国ミシガン州立大学のニュースによると、キャンディス・ケラー(Candace Keller)氏らの研究グループが全米人文科学基金(NEH)の援助を受け、1940年代以降におけるマリ共和国の写真家が撮影した10万点に及ぶモノクロフィルムをデジタル化し、アーカイブを作成するというプロジェクトを行うようです。

デジタル化で写真資料の保全が図られることに加え、従来のような西洋の写真家によって撮影された写真ではなく、アフリカ現地の写真家が現地の人に向けて撮影した写真をアーカイブするものである点が、このプロジェクトの特徴的な点であるようです。

なお、同研究グループはすでに英国図書館における文化遺産をアーカイブする取組みである“Endangered Archives Programme”(EAP)の承認を受け、すでにマリ共和国に関する28000点の写真をデジタル化した実績があるようです。

New archive creates global access to rare African photos(Michigan State University, 2015/4/21)
http://msutoday.msu.edu/news/2015/new-archive-creates-global-access-to-rare-african-photos/

参考:
E1670 – 危機に瀕した文化遺産のアーカイブ:英国図書館の10年の取組
No.280 2015年4月23日
http://current.ndl.go.jp/e1670