オープンアクセス文献に対する複写依頼の増加(文献紹介)

Interlending & Document Supply誌の43巻2号掲載予定の論文”Open Access: Help or Hindrance to Resource Sharing?”が、同誌のウェブサイトで早期公開されています。

この論文の著者はインディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校(IUPUI)図書館のTina Baich氏です。Baich氏は2009/2010~2012/2013年度のIUPUIのILL・複写依頼データを分析し、オープンアクセス(OA)文献に対するリクエストの状況やリクエストした利用者の属性等をまとめています。分析の結果、OA文献に対するリクエストは年々増えており、その大半は学部生・大学院生によるもので、彼らの多くはOAについて気付いていないのではないかと考えられます。

なお、論文本文は有料です。

Tina Baich. Open Access: Help or Hindrance to Resource Sharing?. Interlending & Document Supply. 2015, 43(2) http://www.emeraldinsight.com/doi/abs/10.1108/ILDS-01-2015-0003

参考:
CA1753 – 動向レビュー:大学キャンパスの中のオープンアクセス / 森 いづみ カレントアウェアネス No.309 2011年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1753