Emerald社が、国際図書館連盟(IFLA)とのパートナーシップに基づき、図書館情報学分野のジャーナルに掲載された論文を新たにオープンアクセスにしました。
このパートナーシップは2009年8月に発表されたもので、IFLAの年次大会やプロジェクトに関連した論文が、出版から9か月以降にオープンアクセスとなるという内容です。今回は、Library ManagementやInterlending & Document Supplyなど6タイトルのジャーナルに掲載された32本の論文が対象となっています。そのなかには、日本大学の小山憲司氏らがNACSIS-ILLのログ分析を行なった“How the digital era has transformed ILL services in Japanese university libraries: a comprehensive analysis of NACSIS-ILL transaction records from 1994 to 2008”も含まれています。
これまでにこのパートナーシップを通じて、50本近くの論文がオープンアクセスになっているということです。
Emerald announces further open access LIS articles through special partnership with IFLA(Emerald 2013/3付けニュース)
http://www.emeraldinsight.com/about/news/story.htm?id=4593
2013 a milestone year for IFLA ‘special partnership’
http://www.emeraldinsight.com/tk/iflaoa2013
How the digital era has transformed ILL services in Japanese university libraries: a comprehensive analysis of NACSIS-ILL transaction records from 1994 to 2008
http://dx.doi.org/10.1108/02641611111112129
参考:
E1239 – オープンアクセスに関するIFLAの取り組み
http://current.ndl.go.jp/e1239
国際図書館連盟、“オープンアクセス賞”を創設
http://current.ndl.go.jp/node/22710
IFLA、Emerald社と出版提携
http://current.ndl.go.jp/node/16105