英国図書館(BL)では、2015年1月から、一部の閲覧室において、利用者のカメラ、携帯電話等でのセルフ複写を可能としています。とても好評を博したとのことで、2015年3月17日から、対象とする閲覧室を拡大し、Asian and African Studies、Business & IP Centre、Manuscripts Maps、Rare Books & Musicでも可能としたとのことです。
利用者のカメラ等によるセルフ複写が可能な資料の範囲についても追加を検討しているとのことですが、資料の量が膨大であること、また、著作権、データ保護、プライバシーや第三者の権利など資料の状態等、考慮すべき事項が多くあり、評価は容易ではないとしています。
また、撮影したデータについては、レファレンスの目的のみに使用し、著作権やデータ保護、プライバシーに関する法律を侵害するようなデータの共有やアップロードをしないよう、改めて呼びかけているようです。
Self-service photography extended(BL, 2015/3/17)
http://britishlibrary.typepad.co.uk/living-knowledge/2015/03/self-service-photography-extended.html
Self-service Photography in the Reading Rooms(BL)
http://www.bl.uk/reshelp/inrrooms/stp/copy/selfsrvcopy/reading_room_photography_guidelines_st_pancras.pdf
参考:
英国図書館(BL)、利用者のカメラ、携帯電話等での複写を可能に
Posted 2014年12月22日
http://current.ndl.go.jp/node/27691
E1027 – OCLC,閲覧室でのデジタルカメラの使用に関する報告書を発表
カレントアウェアネス-E No.167 2010.03.10
http://current.ndl.go.jp/e1027
英ケンブリッジ大学図書館で試験的に開架資料などの写真撮影を許可することに
Posted 2011年10月7日
http://current.ndl.go.jp/node/19263