2015年2月18日付けの英Natureオンライン版記事で、2015年3月より、Natureおよびその系列月刊誌で、査読にダブル・ブラインド制を導入することが発表されました。投稿論文の著者は、査読者に対して名前や所属を明かさないオプションを選ぶことが可能になります。
2013年6月から、Nature Geoscienceなど一部の雑誌ではダブル・ブラインド制が選択可能になっていました。ダブル・ブラインドを選択する著者は全体の5分の1に満たない程度で、査読の質に関するはっきりとした効果も観察されなかったものの、著者から好評であったことが他誌にも導入する決め手となったとのことです。
なお、系列のオープンアクセス誌Nature Communicationsについても、他誌よりは遅れるもののダブル・ブラインドを導入予定であるとしています。
Nature journals offer double-blind review(Nature、2015/2/18付け)
http://www.nature.com/news/nature-journals-offer-double-blind-review-1.16931
参考:
CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤翔 カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1829