「全国史料ネット研究交流集会」参加者一同、「『地域歴史遺産』の保全・継承に向けての神戸宣言」を採択

2015年2月14日、15日に兵庫県神戸市で、設立から20周年を迎える歴史資料ネットワークと国立文化財機構の共催により全国史料ネット研究交流集会が開催されました。2月15日には、同集会の参加者一同により、「『地域歴史遺産』の保全・継承に向けての神戸宣言」が採択されました。

神戸宣言は、「全国史料ネット研究交流集会」の開催を機に、全国の関係者間の連携を強め、大規模自然災害に対応し得る歴史資料・文化財等の保存・継承に向けた取り組みを進めていくためになされたとのことです。

宣言の内容は以下の通りです。

一、基本的な考え方
歴史文化に関わる多様な分野の専門家と地域の歴史文化の多様な担い手が、ともに手を取りあって、文化財等の保存・継承活動を一層強めていきます。
一、専門家の役割
多様な分野の専門家は、その専門領域を超えて、地域の方々との持続的な連携を進め、相互につながりを強めていきます。
一、市民の役割
地域の歴史文化の担い手である市民は、文化遺産の保存・継承活動へ積極的に参加し、またその活動を支援します。
一、政府、地方公共団体および大学等の役割
政府、地方公共団体および大学等が、この活動を支援し、地域の歴史文化を豊かにするための基礎的な環境を、縦割りを超えて整備するよう求めます。

研究交流集会で「『地域歴史遺産』の保全・継承に向けての神戸宣言」を採択しました(歴史資料ネットワーク, 2015/2/16)
http://siryo-net.jp/info/201502-kobe-declaration/

歴史資料ネットワーク設立20周年記念「全国史料ネット研究交流集会」(2/14・15)関連記事まとめ(歴史資料ネットワーク)
http://siryo-net.jp/info/201502-koryu-shukai-matome/

参考:
【イベント】歴史資料ネットワーク設立20周年記念「全国史料ネット研究交流集会」(神戸2/14・15)
Posted 2014年12月11日
http://current.ndl.go.jp/node/27619