米国では9割以上の公共図書館が電子書籍を提供:米国の公共図書館の電子書籍の利用状況調査の2014年版が刊行

2014年10月31日、米国の公共図書館における電子書籍の利用動向についての調査報告書 “Ebook Usage in U.S. Public Libraries”の2014年版が刊行されました。Library Journal誌が行う電子書籍の利用動向の調査シリーズの1つで、5回目に当たるとのことです。

サマリーによると、調査は2014年4月4日から7月2日にかけて行われ、米国全土の公共図書館538館から回答があったとのことです。また、以下の主要な数字も公開されています。
・公共図書館の95%が電子書籍を提供しており、2010年の72%、2012年および2013年の89%と比較して増加している。
・電子書籍のコレクションは74%がフィクション、26%がノンフィクション(紙媒体の資料は57%がフィクション、43%がノンフィクション)
・全米の公共図書館が2014年の会計年度で電子書籍に費やした費用は1億1,300万ドル。
・個別の公共図書館の購入(契約)タイトルの平均は1,933冊(中央値は565冊)、平均価格は57,342ドル(中央値は13,002ドル)

報告書は無料ですが、ダウンロードにあたっては登録が必要になります。

Survey: Library Ebook Growth Slowing but Still Substantial
http://www.thedigitalshift.com/2014/10/ebooks/survey-library-ebook-growth-slowing-still-substantial/

参考:
E1530 – 学校図書館における電子書籍の利用動向(米国)
カレントアウェアネス-E No.253 2014.02.06
http://current.ndl.go.jp/e1530