2014年9月23日、Nature Publishing Group(NPG)はオンライン誌Nature Communicationsをオープンアクセス(OA)論文のみを掲載するOA雑誌に移行する、と発表しました。NPGはこれまでもOA雑誌を刊行していますが、Natureブランドを冠する雑誌ではNature Communicationsが初のOA雑誌となります。
Nature Communicationsは購読型雑誌でしたが、これまでも著者が論文処理費用(APC)を支払えば論文をOAとすることができる制度を導入していました。2014年10月20日以降はAPCを支払うOA論文のみを受け付ける、とのことです。2014年10月19日までに投稿を受け付けた論文については著者がOAとするか否かを引き続き選択できるため、当面は購読料を支払っていないと読めない論文も掲載され続ける予定です。
なお、Nature CommunicationsのAPCは日本円で661,500円(2014年9月30日現在)です。
Nature Communications to become open access only(NPG、2014/9/23付け)
http://www.nature.com/press_releases/ncomms-oa.html
Nature Communications、OAのみのジャーナルへ(STI Updates、2014/9/24付け)
http://johokanri.jp/stiupdates/info/2014/09/010372.html
Open Access(Nature Communications)
http://www.nature.com/ncomms/open_access/index.html
参考:
オンライン誌“Nature Communications”が創刊、オープンアクセスの設定もあり
Posted 2010年4月13日
http://current.ndl.go.jp/node/16091
Nature Publishing Group、オンライン誌“Nature Communications”において、OA論文はより多く閲覧・引用されていると発表
Posted 2014年7月31日
http://current.ndl.go.jp/node/26695