公共図書館が“Writers in Residence”プログラムをスタート:シンシナティ・ハミルトン郡図書館(米国)

米国オハイオ州のシンシナティ・ハミルトン郡図書館が、“Writers in Residence”プログラムの開始をアナウンスし、またこの件がLibrary Journal(LJ)誌において2014年9月17日付けで紹介されています。

このプログラムでは、採用者への給与は1万ドルで、採用者には、在任期間中にワークショップの開催や、4つの地域のイベントでの講演、図書館のプロモーション活動への参加が求められるとのことです。8月31日まで募集が行われていたとのことで、LJ誌の記事によると、10名以上のライターからの応募があり、また9月末には採用者が決定されるそうです。また、同館では、外部資金により、3年にわたりこのプログラムを実施していくことを計画しているようです。

なお、LJ誌の記事では、ミネソタ州のCoffee House Pressによるレジデンスプログラム“CHP in the Stacks”も紹介されています。Coffee House Pressは、2013年にこのプログラムを開始していますが、2014年10月には、ニューヨーク市にあるPoets House(詩の図書館/リテラシーセンター)での“Writers in Residence”を開始するようです。Coffe House Pressでは、このプログラムがモデルとなり、これまでしばしば見過ごされてきた図書館のユニークなコレクションが活用されていくことを期待しているようです。

Libraries Welcome Writers in Residence(Library Journal, 2014/9/17付け)
http://lj.libraryjournal.com/2014/09/industry-news/libraries-welcome-writers-in-residence/

What’s New ・ Writer-in-Residence Program
http://www.cincinnatilibrary.org/news/2014/writerinresidence.html

Public Library of Cincinnati and Hamilton County to name new Writer-in-Residence(9 WCPO Cincinanati)
http://www.wcpo.com/news/local-news/hamilton-county/public-library-of-cincinnati-and-hamilton-county-seeking-writer-in-residence

参考:
E1483 – 出版を志す人たちをサポートする公共図書館の諸活動 カレントアウェアネス-E No.245 2013.09.26
http://current.ndl.go.jp/e1483

米国ケンタッキー州の公共図書館2館が出版を志す人たちを支援するプログラムを開始 Posted 2014年9月2日
http://current.ndl.go.jp/node/26933

米国で最もリテラシーの高い/図書館資源が充実した都市は?(2013年版) Posted 2014年2月7日
http://current.ndl.go.jp/node/25445
※シンシナティは7位。

シンシナティ・ハミルトン郡公共図書館でも公共図書館で高校卒業資格が得られるプログラムの実施へ(米国) Posted 2014年9月18日
http://current.ndl.go.jp/node/27036