NISO、ディスカバリーサービスの透明性向上のための推奨指針を公表

2014年6月26日、米国情報標準化機構(NISO)が、ディスカバリーサービスの透明性向上を目的とした推奨指針“Open Discovery Initiative: Promoting Transparency in Discovery”を公表しました。この推奨指針は、2011年に設置されたOpen Discovery Initiative(ODI)ワーキンググループの最終成果として作成されたものです。

多種多様なコンテンツが検索できるディスカバリーサービスでは、例えば、どのようなコンテンツが、どの程度まで(メタデータのみ、本文まで)統合インデクスに含まれているのかなどが不透明になっているという問題があると指摘し、その改善に向け、第3章では、コンテンツプロバイダー向けおよびディスカバリーサービスのベンダー向けの推奨指針がそれぞれまとめられています。

また同日、ODIのメンバーでもあるEBSCO社が、同社のEBSCO Discovery Serviceではこの推奨指針に対応済みであるとプレスリリースを出しています。

NISO Publishes Recommended Practice on Promoting Transparency in Library Discovery Services(NISO 2014/6/26)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=3df37319211dad0553e478ca8946b058cd8a275b

Open Discovery Initiative: Promoting Transparency in Discovery(PDF 46ページ)
http://www.niso.org/apps/group_public/download.php/13388/rp-19-2014_ODI.pdf

EBSCO Announces Support for Open Discovery Initiative Recommendations(EBSCO 2014/6/26)
http://www.ebscohost.com/newsroom/stories/ebsco-announces-support-for-open-discovery-initiative-recommendations

参考:
E1393 – ディスカバリサービスへのデータ提供で関係者が抱える課題
http://current.ndl.go.jp/e1393

米国情報標準化機構(NISO)、ディスカバリーサービスの推奨指針のドラフト版を公表しパブリックコメントを募集
http://current.ndl.go.jp/node/24614