2013年12月16日、米国の国家デジタル管理連盟(National Digital Stewardship Alliance;NDSA)が”Staffing for Effective Digital Preservation”と題するレポートを公表しました。これはNDSAのStandards and Practices Working Groupが2012年に85の機関に対しておこなった、デジタルコンテンツの保存のための職員配置と組織体系に関する調査結果とのことです。
米国議会図書館(LC)のデジタル保存に関するブログ“The Signal”では、この調査で分かったこととして、以下のような内容等を紹介しています。また、ハイライトだけでなく、レポート本文を読んで感想を聞かせてほしいとしています。
・ほとんどの機関にデジタル保存のための専門の部門はなく、多くの場合、保存業務は図書館やアーカイヴ、あるいは他の部門の責任となっている。
・ほとんど全ての機関がデジタル保存は人員不足だと考えている。また、新しいスタッフを雇うよりも、既にいるスタッフをデジタル保存機能を管理するために再訓練している。
・新しいデジタル保存の管理者に求められる資質については、学歴や過去の職務経験ではなく、デジタル保存への情熱や、デジタル保存の規格・ベストプラクティス・ツールに関する知識を持っていることが最も重要であると、回答機関は考えている。
・ほとんどの機関が、デジタルコンテンツの保存量は今後1年間大幅に増加すると予想している。
Just Released: Staffing for Effective Digital Preservation: An NDSA Report (LC, the Signal 2013/12/16)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2013/12/just-released-staffing-for-effective-digital-preservation-an-ndsa-report/
STAFFING FOR EFFECTIVE DIGITAL PRESERVATION (PDF, 27ページ)
http://digitalpreservation.gov/ndsa/documents/NDSA-Staffing-Survey-Report-Final122013.pdf
NDSA Standards and Practices Working Group
http://www.digitalpreservation.gov/ndsa/working_groups/standards.html
How Do You Staff Your Digital Preservation Initiatives? (LC, the Signal 2012/8/8)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2012/08/how-do-you-staff-your-digital-preservation-initiatives/?loclr=blogsig