米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校図書館が発行する環境問題等を扱う査読付きオンラインジャーナル“Electronic Green Journal”の1巻51号に、公共図書館の災害への備え及び気象災害時のコミュニティの復興における役割に関する論文“The Storm is Here: Public Libraries’ Role in Disaster Preparedness and Community Recovery”が掲載されています。著者は、ミネソタ州立大学のMonika Antonelli氏等です。
気象災害への備え及び災害時のコミュニティの復興における公共図書館の役割について、文献調査のほか全米50州の図書館長又は図書館管理者を対象に実施されたアンケート調査の結果が示されています。アンケート調査では1,021件の回答が得られ、災害時における公共図書館の役割の重要性に関する認識や図書館サービスの提供実態のほか、災害時の図書館が関連する法律の認知度等がまとめられています。
Antonelli, Monika. The Storm is Here: Public Libraries’ Role in Disaster Preparedness and Community Recovery. Electronic Green Journal, 1(51), 2025.
https://doi.org/10.5070/G3.39629
参考:
上田敬太郎. 震災後の図書館サービスの復旧と支援:能登半島地震及び豪雨の現場から. カレントアウェアネス. 2025, (363), CA2077, p. 2-3.
https://current.ndl.go.jp/ca2077
加藤孔敬,川島宏. 図書館に求められる水害への備え. カレントアウェアネス. 2021, (348), CA1997, p. 5-8.
https://current.ndl.go.jp/ca1997
「東日本大震災と図書館」(『図書館調査研究リポート』No.13)
https://current.ndl.go.jp/report/no13