CA1797 – 動向レビュー:米国および日本におけるグリーンライブラリーの事例紹介 / 岩見祥男

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カレントアウェアネス
No.316 2013年6月20日

 

CA1797

動向レビュー

 

米国および日本におけるグリーンライブラリーの事例紹介

 

関西館文献提供課:岩見祥男(いわみさちお)

 

はじめに

 1972年にストックホルムで開催された国際連合人間環境会議に代表されるように、環境問題は国際社会において取り上げられて久しく、政治、経済、産業、社会など、あらゆる局面において議論されている。それは図書館界においても例外ではなく、国際図書館連盟の年次総会において、環境問題や持続可能な社会などがテーマとして頻繁に取り上げられている(1)

 このような背景の中、現在図書館の諸側面において、環境を意識した様々な取組みが進められており、それらは「グリーンライブラリー」という概念として徐々に一般的なものになりつつある。本稿では、グリーンライブラリーにおいて先進的な米国および、日本についての事例を紹介する。

 

1. グリーンライブラリーとは

 グリーンライブラリーとは、1990年代初頭から認識され始めた概念で、2003年頃に米国の図書館界で広く取り上げられるようになったと言われている(2)

 狭義のグリーンライブラリーは、建築物それ自体が環境に配慮したもの、すなわちグリーンビルディングである図書館をあらわす。グリーンビルディングとは、立地、設計、建設、運営、維持管理、改修、解体におよぶライフサイクル全体を通じて、環境に配慮した、資源効率に優れた建築物のことで、自然環境のみならず、人間の健康や生産性への影響までも考慮されたもののことをいう(3)。グリーンビルディングであることは、後述する環境性能評価システムにより認証を受けることで保証される。

 広義では、建築物それ自体の機能だけでなく、サービス運営における環境負荷削減への取組みや、地域コミュニティの環境活動への積極的支援など、グリーンな活動を行っている図書館もグリーンライブラリーと理解できる(4)。本稿では後者の意味でのグリーンライブラリーについても取り上げることとする。

 

2. 環境性能評価システム

 1990年に運用を開始した英国のBRE Environmental Assessment Method(5)(BREEAM)に続いて、米国では1996年にLeadership in Energy and Environmental Design(6)(LEED)が誕生した。また日本では2001年に建築環境総合性能評価システム(7)(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency:CASBEE)が誕生した。その他、カナダのLEED-Canada(8)やドイツのDGNB(9)など世界各国で独自の評価システムが誕生している(10)。環境性能評価システムにはそれぞれ独自の評価基準が設定されているが、共通する特徴として以下がある(11) (12) (13)

①立地、エネルギー効率、水、大気、材料、室内環境、健康、快適性、サービス性能など様々な項目を設定し、総合的・多角的な観点から環境性能を評価する。

②各評価項目を点数付けし、総合得点によって、建物の環境性能のランク付けをする。

③新築の建物を評価する、既存の建物を評価する、建物の改修を評価するなど、プロジェクトの条件や目的に応じた数種類の評価ツールが用意されている。

④評価結果が第三者に対して明示される。

 

3. 米国におけるグリーンライブラリー

3.1 米国におけるグリーンライブラリー建築の事例

 米国内の図書館建築について、LEED認証で高評価を得ている、建築賞を受賞しているなど、建築界でその環境建築技術が高く評価されている事例を以下に挙げる。

 

①Lake View Terrace Library
 2003年に開館したロサンゼルス公共図書館の分館Lake View Terrace Libraryは、LEED-NC(New Construction:新築部門)において最高認証ランクのプラチナ認証を受けた、米国内で最初の図書館である。プラチナ認証の取得は厳しく設定されており、LEED全認証件数の約6%にすぎない(14)。また、2004年の米国建築家協会が選定するグリーンプロジェクトのトップテンにも選出されている(15)

 建物の構造外壁には、100年の耐久性で設計されたコンクリート組積ユニットを採用している。また、60%以上の建築資材を建築現場から500マイル以内の範囲から調達し、リサイクル建材を15%使用するなど、資源面でも工夫している。エネルギー効率においてもカリフォルニア州基準より40%以上もの高効率を達成している(16)

 

②Council Tree Library
 Council Tree Libraryはコロラド州フォート・コリンズのプードルリバー公共図書館の分館で、ショッピングセンターFront Range Villageの二階に建築された。2009年にLEED-CI(Commercial Interiors:商業ビル内装部門)においてプラチナ認証を受けている。これは公共図書館としては米国内で二番目、商用施設内の図書館としては米国内で初めてのプラチナ認証であった(17)。26%の照明電力の削減、55%の節水、85%のサステナブル認証木製品の使用、92%の建築廃材リサイクル、21%の再生材の使用、97%のエネルギースター(18)認定機器の使用を達成している(19)

 

③Franklin Avenue Library
 Franklin Avenue Libraryは、アイオワ州のデモイン公共図書館の分館で、2011年に既存の面積をほぼ倍増する約14,000平方フィートの大規模な増築を終えてリニューアルオープンした。2012年にアイオワ州の公共図書館では初となるLEED-NCのプラチナ認証を受けている。屋根には一日平均で約50KWの発電能力を持つ太陽光発電システムを採用し、また加熱負荷量の約85%を供給可能な太陽熱吸収蓄熱システムを備えることで、ボイラーの使用電力を最小限に抑えている。インテリアには低密度照明や二重窓を採用し、建物の外観は自然を活かした造園で景観にも配慮している(20)

 なお、2012年12月時点までの米国図書館における年別LEED認証件数を見ると図1のように推移している。2000年から2012年までの期間で、図書館建築は合計356件が、全建築物では合計15,411件がLEED認証を受けている。また、ランク別LEED認証件数の割合(件数)を見ると図2のようになる。プラチナ認証の取得は全体の5%(18件)のみであり、非常に困難であることがうかがえる。本稿で取り上げたのはこのうちの3事例である。

 

図1 LEED認証システムにおける図書館建築の年別認証件数推移

図1 LEED認証システムにおける図書館建築の年別認証件数推移


出典:Green Building Councilのウェブサイトに掲載されている情報を基に筆者作成(21)

 

図2 LEED認証システムにおける図書館建築のランク別認証割合(件数)

図2 LEED認証システムにおける図書館建築のランク別認証割合(件数)


出典:Green Building Councilのウェブサイトに掲載されている情報を基に筆者作成(22)

 

3.2 米国におけるグリーンライブラリー活動の事例

 米国の公共図書館や大学図書館において、グリーンライブラリー活動が近年盛んになってきている。

 2002年にミシガン州のアナーバー地域図書館は“Sustaining Ann Arbor: Think Globally, Act Locally”をコンセプトに、1か月にわたる持続可能性に関するプログラムを開催した。プログラムでは代替燃料車の展示会や、地元の建築家による環境に配慮した景観設計に関する講演、野生生物の生態をテーマにした家族向けの人形劇、市民と市職員を交えたパネルディスカッションなど様々なイベントを行っている(23)

 シカゴ公共図書館では、2008年に“Read Green, Live Green”という夏の読書プログラムを開催し、環境問題や持続可能な社会に関する文献を紹介することで、読書を通じてシカゴ市民が環境を学ぶ機会を提供している。

 また、フロリダ州のウィンターパーク公共図書館は米国の自然保護団体であるシエラクラブ(24)の支部と共同で“Going Green Fair”を2008年に開催している。地元の電器店やCostco、Whole Foods Marketなどの大規模小売店を含む28以上の企業がスポンサーとして参加し、環境保全に取り組む製品やサービスを紹介している(25)

 いずれも図書館が様々なイベントを通じて、地域に環境保全に関するメッセージを発し、環境意識を高め、持続可能な地域コミュニティ作りを牽引している事例と言える。「図書館による持続可能な地域コミュニティの構築」については2000年前後から論じられている(26) (27)が、その契機のひとつとして、1999年にU.S. Agency for International Development(USAID)、米国図書館協会(ALA)ならびにGlobal Learning, Inc.によって共同で立ち上げられた、Libraries Build Sustainable Communities(LBSC)プロジェクトが挙げられる(28)。グリーンライブラリーは地域コミュニティにおいて環境活動の核となりつつある。

 環境情報の発信という側面でみると、マサチューセッツ州のケンブリッジ公共図書館が市民ネットワークセンターと共同で、持続可能な情報ネットワークを開発し、インターネットおよび地図情報システム(GIS)を通じて有益な都市情報や環境情報を市民に対して公開している(29)。これは市民に対して需要の高い情報を提供するという、図書館本来の役割の延長線上に環境という要素をプラスした一例と言える。また、カリフォルニア大学ロサンゼルス校図書館は、1994年から学術雑誌“Electronic Green Journal”を発行している。環境保全・保護、天然資源の適正な管理、生態系に配慮した地域開発などの、環境情報を発信することを目的とした専門雑誌で、査読論文をオープンアクセスで公開している(30)

 

3.3 グリーンライブラリーをつなぐ組織

 以上のようにグリーンライブラリー活動を行っている図書館の事例を挙げたが、米国の図書館界においては、それら個々の図書館を支え、結びつける組織が力を示している。ALAの下部組織であるThe Task Force on the Environment(TFOE)(31)が代表的で(32)、米国図書館界のグリーンライブラリー活動において中心的な役割を果たしている。TFOEはALAの内部小委員会の一つである社会的責任ラウンドテーブル(SRRT)(33)の一会議体として1989年に誕生し、1990年以降ALA年次総会、ALA冬期ミーティングにおいて様々なグリーンライブラリーに関するプログラムを展開している(34)。例えば2001年の“Sustaining Libraries for the Future: Energy Efficiency, Friendly Buildings, and Libraries’ Sustainability”では、エネルギー効率が高く省資源な図書館施設の建築設計・維持管理の実践的ガイドラインについて提言がなされている。また、2008年にフィラデルフィアで開催されたALA冬期ミーティングでは、“Cup by Cup”キャンペーンを行っている(35)。“Cup by Cup”とは、会議参加者に携帯型マグカップや水筒を持参することを推奨するキャンペーンで、約10,000人の会議参加者分の使い捨てカップを節約するとともに、65,000人以上のALA会員に対して環境問題への意識を高める効果を生み出している(36)

 このように、TFOEは様々な活動を通じて、図書館員の環境意識を高め、キャリアアップやスキルアップを図り、図書館員や図書館間のネットワーク作りを支援している。TFOEのような組織の存在が、グリーンライブラリーにおいて米国を先進たらしめていると言えよう。

 

4.日本におけるグリーンライブラリー

4.1 日本におけるグリーンライブラリー建築の事例

 日本国内の図書館建築について、CASBEEで高評価を得ている、建築賞を受賞しているなど、建築界でその環境建築技術が高く評価されている事例を以下に挙げる。

 

①福山市まなびの館ローズコム
 福山市まなびの館ローズコムは、広島県福山市の中央図書館を中核とした、市民の生涯学習及び交流の拠点となる複合施設として2008年に開館した(37)

 公園と閲覧室の境界に井戸水を利用した水盤を設け、夏場のクールスポット形成を図るとともに、建物と公園を繋ぐランドスケープデザインを実現している。また、水盤吹走空気を自然換気や水盤下部に配置したクールヒートチューブへ取り入れ、省エネルギーにも活用している。さらに各階に設けた大庇により、直達日射を遮蔽し、拡散光を室奥まで導く省エネルギー効果を得ている。CASBEEによる評価では、BEE=3.5の「Sランク」の評価を得ている(38)。環境技術が評価され、建築環境・省エネルギー機構の第4回サステナブル建築賞(2011)などを受賞している(39)

 

②岡山県立図書館
 岡山県立図書館は、県域の教育・文化の拠点となり、県民の豊かな生涯学習社会を支援していくための施設として計画され、2004年に開館した。

 自然エネルギーの利用や省エネルギー手法として、定格発電量100KWの太陽光発電、水盤と噴水を利用した吸収式冷温水機の放熱システム、開架閲覧室の自然通風換気システム、昼光利用制御、地中熱により取入外気の予冷予熱を行うクールアンドヒートピットなどを採用している。また、日射量による開架閲覧室の電動ブラインド自動制御や、高遮熱Low-e複層ガラス窓による日射負荷の削減、水盤の補給水や便器洗浄水への雨水利用など、省エネルギー、省資源、ランニングコストの低減を図っている(40) (41)。環境技術が評価され、2007年に空気調和・衛生工学会の第21回 技術振興賞を受賞している。

 

③国立国会図書館関西館
 2002年に開館した国立国会図書館関西館は、年々増加する図書館資料の収蔵スペースを長期的に確保し、21世紀の高度情報化社会における需要に対応するとともに、関西の大型情報提供施設としての機能を果たすことを目的に設立された(42)。自然光の積極的な取り入れと、照度センサーによる自然光と人工光のバランス制御で照明エネルギーの省力化を図るとともに、延床面積約60,000㎡の大規模な施設ボリュームのうち60%を占める書庫を地下に集中配置することで、建物全体の熱負荷を抑制している。また、ヒートアイランド現象を緩和するために、建物・敷地の緑化を行っており、敷地に対する緑化率は49.2%、建物に対する緑化率は82.6%に達している。CASBEE-新築による評価はBEE=3.9の「Sランク」、CASBEE-HI(ヒートアイランド)による評価はBEEHI=2.7の「Aランク」の評価を得ている(43) (44) (45)

 

4.2 日本におけるグリーンライブラリー活動の事例

 日本国内の図書館においても環境活動や持続可能な社会に関する様々な取組みが見られる(46)。本稿では特に「環境」というコンセプトを強く押し出し、活動を積極的にPRしている事例を2件紹介する。

 宮崎県立図書館は「みどりの図書館」というコンセプトのもと「みどり」に関する情報発信を行っている。宮崎県立図書館は2006年3月策定の宮崎県環境基本総合計画(47)において、宮崎県環境情報センターと共に、「環境保全のために行動する人づくり」を目指し、幅広い県民の環境学習ニーズに応えられるような環境学習の拠点として位置づけられた。閲覧室内に環境学習に関する窓口とコーナーを設け、環境講座の開催、みどりの企画展の開催、みどりのセミナーの開催、森林・環境ボランティア団体等への支援、学校等における環境学習への支援など幅広い環境学習事業を展開している(48)

 また、信州大学附属図書館では、所蔵する環境関連資料をキーワードや「地球温暖化」「オゾン層」「環境法」などの件名から検索することができる環境関連資料検索を学内外に提供している。蔵書は学内の利用者だけでなく、一般の利用者も来館または図書館間貸出しにより利用が可能である。環境をテーマにした展示会やシンポジウムも開催しており、2008年には「沈黙の春」で有名な作家レイチェル・カーソンを取り上げた、「レイチェル・カーソン展」を開催している。同展示会は、2009年1月に清泉女学院大学図書館、2010年6月には下諏訪町立図書館と巡回開催されており、他の図書館との連携協力も図られている(49)

 

おわりに

 グリーンライブラリーという発想は、持続可能な社会づくりに対して、図書館には、図書館員には、何ができるか、また何をすべきか、というところから始まっている。環境性能評価システムで認定を受けたグリーンビルディングな図書館建築が増え、各種の環境プログラムにより知識を蓄えた図書館員が、地域コミュニティに対して情報発信していく、という動きが広がりつつあるのが現状であろう。日米を比較すると、日本にはTFOE等に該当するような、明確に環境面で図書館界を牽引する組織は筆者の知る限り存在せず、その面において日本はやや立ち遅れている感がある。米国においてはそれら組織が、個別の図書館の活動を支え、有機的に機能している印象を受ける。日本においてグリーンライブラリーという概念が今一層一般化し、グリーンライブラリー活動が実質的に充実していくためには、その舵取りを担うべき組織が誕生し、役割を果たしていくことが必要となるだろう。

 

(1) “Conferences”. IFLA.
http://www.ifla.org/environmental-sustainability-and-libraries/conferences, (accessed 2013-04-01).

(2) Antonelli, Monika. The Green library movement: An overview of green library literature and actions from 1979 to the future of green libraries. Electric Green journal. 2008, 1(27), p. 1-11.
http://escholarship.org/uc/item/39d3v236, (accessed 2013-04-01).

(3) “Green Building”. United States Environmental Protection Agency.
http://www.epa.gov/greenbuilding/, (accessed 2013-04-01).

(4) Aulisio, George J.. Green libraries are more than just buildings. Electric Green journal. 2013, 1(35), p. 1-10.
http://escholarship.ucop.edu/uc/item/3x11862z, (accessed 2013-04-01).

(5) BREEAM : The world’s leading design and assessment method for sustainable buildings.
http://www.breeam.org/, (accessed 2013-04-01).

(6) “LEED”. US. Green Building Council.
http://new.usgbc.org/leed, (accessed 2013-04-01).
LEEDの認証ランクは、Certified(標準認定)、Silver(シルバー認証)、Gold(ゴールド認証)、Platinum(プラチナ認証)の4種類と段階的に設定されており、上位ランクほど認証取得が厳しくなっている。新築または大規模な増改築・改修プロジェクトの計画・建設段階を評価するLEED-NC(New Construction:新築部門)、テナントビルの入居者専有部分の計画・建設段階を評価するLEED-CI(Commercial Interiors:商業ビル内装部門)など、評価する目的に応じて複数の評価ツールが用意されている。

(7) CASBEE建築環境総合性能評価システム.
http://www.ibec.or.jp/CASBEE/index.htm, (参照 2013-04-01).
CASBEEによる評価は、環境効率の評価指標「BEE(建築物の環境性能効率;Building Environmental Efficiency)」の数値によって表され、Sランク(素晴らしい)から、Aランク(大変良い)、B+ランク(良い)、B-ランク(やや劣る)、Cランク(劣る)の5段階で格付けされる。LEED同様、評価する目的に応じて複数の評価用ツールが用意されており、新築の建物を評価するCASBEE-新築、建物の改修について評価するCASBEE-改修、ヒートアイランド現象緩和の取組みを評価するCASBEE-HI(ヒートアイランド)などがある。

(8) LEED-Canada.
http://www.cagbc.org/Content/NavigationMenu/Programs/LEED/default.htm, (accessed 2013-04-01).

(9) DGNB. http://www.dgnb-system.de/en/, (accessed 2013-04-01).

(10) 本稿で紹介したもの以外では、カナダのGBTool、オランダのEco Quantum、フランスのESCALE、中国のGOBAS、韓国のGBCC、台湾のESGBなどがある。

(11) 太田昌克. 日米欧の建築物環境性能評価・認証制度(1)日本のCASBEE評価. 設備と管理. 2012, 46(7), p. 2-8.

(12) 川津行弘ほか. 各種環境性能評価手法における評価結果の比較と特徴に関する研究. 日本建築学会技術報告集. 2005, (21), p. 207-210.

(13) 村上周三ほか. CASBEE入門: 建築物を環境性能で格付けする. 日経BP社. 2004, 198p.

(14) Watson, Rob. Green Building Market and Impact Report 2011. GreenBiz Group. 2011, 50p.
http://www.greenbiz.com/research/report/2011/11/07/green-building-market-and-impact-report-2011, (accessed 2013-04-01).

(15) “2004 Winners”. The American Institute of Architects.
http://www.aiatopten.org/taxonomy/term/12, (accessed 2013-04-01).

(16) “Lake View Terrace Library”. US. Green Building Council.
http://leedcasestudies.usgbc.org/overview.cfm?ProjectID=289, (accessed 2013-04-01).

(17) Oder, Norman. New Colorado Library Second To Gain LEED Platinum. Library Journal. 2009-12-14.
http://www.libraryjournal.com/lj/communitybuildingandfacilities/856350-266/story.csp, (accessed 2013-04-01).

(18) ENERGY STAR. http://www.energystar.gov/, (accessed 2013-04-01).

(19) “CASE STUDY: Your Council Tree Library is Designed for Sustainability”. Poudre River Public Library District.
http://www.poudrelibraries.org/news/pdf/leeds.pdf, (accessed 2013-04-01).

(20) “Franklin Avenue Library”. Des Moines Public Library.
http://www.pldminfo.org/branches_hours/franklin.html, (accessed 2013-04-01).

(21) “PublicLEEDProjectDirectory.xls”. Green Building Council.
http://www.usgbc.org/Docs/Archive/PublicLEEDProjectDirectory.xls, (accessed 2013-04-01).

(22) 前掲.

(23) Cantu, Amy et al. It’s Not Easy Being Green, But It Sure Is Fun sustainability Programming at the Ann Arbor District Library. Public Libraries. 2003, 42(4), p. 240-244.

(24) Sierra Club. http://www.sierraclub.org/, (accessed 2013-04-01).

(25) Miller, Kathryn. Public libraries going green. Chicago, American Library Association, 2010, 103p.

(26) Long, Sarah Ann. Libraries Can Help Build Sustainable Communities. American Libraries. 2000, 31(6), p. 7.

(27) Boyden, Lynn et al. For the Public Good : Sustainability Demonstration in Public Library Building projects. Public Libraries. 2001, 40(1), p. 44-46.

(28) ALA Libraries Build Sustainable Communities Committee. “Deciding Tomorrow Today: Libraries Build Sustainable Communities Workshop”. American Library Association.
http://www.ala.org/srrt/sites/ala.org.srrt/files/content/tfoe/lbsc/LBSCworkbook.pdf, (accessed 2013-04-01).

(29) Sager, Don. Public Libraries and the Sustainable Communities Movement. Public Libraries, 2001, 40(1), p. 22.

(30) Electronic Green Journal.
http://www.escholarship.org/uc/uclalib_egj, (accessed 2013-04-01).

(31) “The Task Force on the Environment”.
American Library Association.
http://www.ala.org/srrt/tfoe/taskforceenvironment, (accessed 2013-04-01).
TFOEの設立目的は、①ALAにおける環境問題への意識を高めること、②図書館員と有識者とを相互利益と支援のために結び付けること、③TFOE会員に対して、キャリアアップやスキルアップ、指導力強化の機会を提供すること、④図書館員や図書館間のネットワーク作りを支援すること、⑤TFOE会員等に対してキャリアや職場、家庭、コミュニティを支援するようなサービスやプログラム、出版物の公表を行うことである。

(32) 図書館リーダーシップ及び経営協会(LLAMA)、米国大学・研究図書館協会(ACRL)、図書館情報技術部会(LITA)、米国公共図書館協会(PLA)など、本稿で紹介したTFOE以外のALA下部組織でも、それぞれの領域において環境に関する活動を行っている。

(33) “Social Responsibilities Round Table”. American Library Association.
http://libr.org/srrt/, (accessed 2013-04-01).

(34) Stoss, Fred. How and Why We Got Here Today: A History of the ALA Task Force on the Environment. SRRT Newsletter. 2009, (168),
http://libr.org/srrt/news/srrt168.php#6.1, (accessed 2013-04-01).

(35) Jankowska, Maria A. Going beyond Environmental Programs and Green Practices at the American Library Association. Electronic Green Journal. 2011, 1(32), p. 1-17.
http://www.escholarship.org/uc/item/1zs6k7m2, (accessed 2013-04-01).

(36) “Cup by Cup”. Official Wiki of the 2008 ALA Midwinter Meeting.
http://wikis.ala.org/midwinter2008/index.php/Cup_by_Cup, (accessed 2013-04-01).

(37) 江副敏史ほか. 福山市中央図書館・福山市生涯学習プラザ 福山市まなびの館ローズコム-設計 日建設計. 近代建築. 2009, 63(4), p. 59-63.

(38) 堀川晋ほか. 国土交通大臣賞〈商業施設その他部門〉 福山市まなびの館 ローズコム: 建築と融合した省エネルギー・低環境負荷設備計画. IBEC. 2012, 33(1), p. 20-25.

(39) その他、空気調和・衛生工学会第25回技術振興賞(2011)も受賞している。

(40) 小林陽一ほか. 新建築・新設備 岡山県立図書館. BE建築設備. 2004, 55(7), p. 10-17.

(41) 畑正俊. 岡山県立図書館. 公共建築. 2004, 46(3), p. 80-81.

(42) “関西館の建設目的・基本機能”. 国立国会図書館.
http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/about/functions.html, (accessed 2013-04-01).

(43) 村上周三ほか. 実例に学ぶCASBEE: 環境性能の高いサステナブル建築はこうつくる. 日経BP社. 2005, 271p.

(44) 国立国会図書館関西館事業記録編集委員会編. 国立国会図書館関西館事業記録. 国土交通省近畿地方整備局営繕部. 2002, 241p.

(45) 橋本力ほか. 新建築・新設備 国立国会図書館関西館. BE建築設備. 2002, 53(11), p. 1-19.

(46) 例えば公共図書館においては、環境に関する大小様々なトピックで、所蔵資料やその他インターネット資料なども含めた情報の探し方・調べ方の案内(パスファインダー等)を能動的に発信している館もある。ウェブ上では、これらについては、国立国会図書館のリサーチ・ナビで確認できる。
“公共図書館パスファインダーリンク集”. 国立国会図書館.
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/pubpath.php, (参照 2013-04-01).

(47) “宮崎県環境計画”. 宮崎県.
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/parts/000158425.pdf, (参照 2013-04-01).

(48) “みどりの図書館”. 宮崎県立図書館.
http://www.lib.pref.miyazaki.jp/hp/menu000000500/hpg000000455.htm, (参照 2013-04-01).

(49) “環境への取り組み”. 信州大学付属図書館.
http://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/original/environment.html, (参照 2013-04-01).

 

[受理:2013-05-16]

 


岩見祥男. 米国および日本におけるグリーンライブラリーの事例紹介. カレントアウェアネス. 2013, (316), CA1797, p. 18-23.
http://current.ndl.go.jp/ca1797

Sachio Iwami.
Examples of “Green Library” in the US and Japan.