2025年1月4日付けでJournal of Librarianship and Information Science誌に、学校図書館の専門職に係る国際調査の結果を報告した論文“School library professionals’ perspectives on current and future workforce challenges”が掲載されています。著者は、オーストラリアの、ノートルダム・オーストラリア大学のMargaret Kristin Merga氏と、エディスコーワン大学のSaiyidi Mat Roni氏です。
2024年に学校図書館職員に対する国際的な調査を実施し、収集した63か国からの計971件の回答を分析しています。調査結果として、学校図書館の専門職が自国で一般的に評価されているとする見解よりも、評価されていないとする見解が多い点や、教師との協力関係を構築することの難しさ、退職後の後任が前任よりも低資格の者が就くことが多いなど、様々な課題があることが指摘されています。
Merga, M. K.; Mat Roni, S. School library professionals’ perspectives on current and future workforce challenges. Journal of Librarianship and Information Science. 2025.
https://doi.org/10.1177/096100062413091
参考:
日本図書館協会(JLA)非正規雇用職員に関する委員会、「学校図書館職員に関する実態調査(個人向け)」の結果を公表 [2024年12月06日]
https://current.ndl.go.jp/car/231185
COVID-19パンデミック下における学校図書館員の役割の進化:現象学的研究(文献紹介) [2024年10月07日]
https://current.ndl.go.jp/car/227773
日本図書館協会(JLA)、「学校図書館職員雇用状況調査(自治体対象)」の結果を公表 [2024年05月17日]
https://current.ndl.go.jp/car/219960