2024年10月31日付けの国立研究開発法人理化学研究所(理研)の記事で、同研究所の研究チームが、生命科学分野の画像データの共有と再利用のための公共リポジトリサービスと高付加価値データベースを開発・公開したと発表されています。
発表によると、この取組は、研究データの迅速な公開が求められる一方で、豊富なメタデータを付与するための時間やリソースが不足しているという研究者が直面する課題に対応することを目的としたものです。
同研究チームが開発してきた既存のデータベースSSBDが再構築され、研究者が最低限のメタデータを記述するだけでデータを迅速に共有できるリポジトリサービスSSBD:repository、詳細な説明や標準化されたメタデータを含むデータベースSSBD:databaseの2階層のデータリソースとして新たに整備、公開されました。
画像データの共有がもたらす生命科学の発展-理研発のデータ共有エコシステムが世界をつなぐ-(理研, 2024/10/31)
https://www.riken.jp/press/2024/20241031_1/index.html
画像データの共有がもたらす生命科学の発展~理研発のデータ共有エコシステムが世界をつなぐ~(JST, 2024/10/31)
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20241031-3/index.html
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20241031-3/pdf/20241031-3.pdf
※二つ目のURLはプレスリリース[PDF:868KB]です。
参考:
生命科学画像のデータ形式の標準化とデータ共有リポジトリの整備に向けた提言(記事紹介) [2021年05月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/44061
統合イノベーション戦略推進会議(第18回)において「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」が決定 [2024年02月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/210452
E2052 – FAIR原則と生命科学分野における取組状況
カレントアウェアネス-E No.353 2018.08.30
https://current.ndl.go.jp/e2052