2013年2月13日、米国議会図書館(LC)が、全米に存在する録音資料の保存計画“The Library of Congress National Recording Preservation Plan”を公表しました。そのなかでは、公的セクターおよび民間セクターに対して、インフラ、保存、アクセス、教育、政策戦略などについての32の提言が示されています。
LCでは、2000年の全米録音資料保存法の制定以降、録音資料の保存に関する取組を行ってきました。2002年の全米録音資料保存委員会(NRPB)設置、2003年の全米録音資料登録簿(National Recording Registry)の開始、2005年から2009年にかけての調査報告書5本の出版、2010年の調査報告書“The State of Recorded Sound Preservation in the United States: A National Legacy at Risk in the Digital Age”の出版。今回発表された計画は、これら10年以上にわたる取組みの集積であるとしています。
The Library of Congress National Recording Preservation Plan(PDF:156ページ)
http://www.loc.gov/today/pr/2013/files/pub156.pdf
Library Announces National Recording Preservation Plan(LC 2013/2/13付けプレスリリース)
http://www.loc.gov/today/pr/2013/13-014.html
National Recording Preservation Board(LC)
http://www.loc.gov/rr/record/nrpb/
参考:
CA1711 – 米国議会図書館における録音・映像資料の保存と活用の状況 / 川野由貴
http://current.ndl.go.jp/ca1711
E384 – 歴史的録音資料の復刻の可能性−米国CLIRの調査報告
http://current.ndl.go.jp/e384
E053 – LC,録音資料の保存を開始
http://current.ndl.go.jp/e053
米国議会図書館と図書館情報資源振興財団、米国の録音資料の保存の現状に関するレポートを刊行
http://current.ndl.go.jp/node/16756