2024年10月21日、K-12(幼稚園から高校まで)のニュースリテラシー教育に取り組む米国の非営利組織News Literacy Projectが、米国の10代の情報意識・習慣・スキルに関する調査報告書“News Literacy in America: A survey of teen information attitudes, habits and skills (2024)”を公開しました。
ニュースリテラシーとは、ニュースやその他の情報の信頼性を判断する力を身に着け、何を信頼し、共有し、どう行動すべきかを判断するために事実に基づいたジャーナリズムの基準を認識する能力のことで、メディアリテラシー教育の基礎的要素であるとされています。今回の報告書は、“News Literacy in America”シリーズの第一弾で、13歳から18歳の1,110人を対象とした情報に対する意識、習慣、スキルに関する調査を基に、米国におけるニュースリテラシー教育の状況が評価されています。
主な結果として、以下のようなものが挙げられています。
・ ティーンエイジャーはメディアリテラシーの指導が教育の中に含まれることを望んでいるが、ほとんどがそうした教育を受けていない。
・ ティーンエイジャーにとっては、ブランドコンテンツ広告、有料広告等を含む様々な種類の情報を正しく見極めることが難しい。
・ ティーンエイジャーの半数近くが、報道は民主主義を守るよりも害する場合が多いと考えている。
@NewsLitProject(X, 2024/10/21)
https://x.com/NewsLitProject/status/1848354722295562378
News Literacy in America: A survey of teen information attitudes, habits and skills (2024)(New Literacy Project)
https://newslit.org/news-literacy-in-america/
News Literacy in America: A survey of teen information attitudes, habits and skills (2024) [PDF:101ページ]
https://newslit.org/wp-content/uploads/2024/10/NLP-Teen-Survey-Report-2024.pdf
参考:
米・ニュージャージー州、公立学校におけるK-12へのメディアリテラシー教育を求める法律が成立 [2023年01月10日]
https://current.ndl.go.jp/car/170633
E2499 – 欧州3か国におけるデジタルメディアリテラシー教育
カレントアウェアネス-E No.436 2022.06.09
https://current.ndl.go.jp/e2499