Europeana、新たなプラットフォーム“AI4Culture”を開設:文化遺産機関にAIに関するツールやリソースを提供

2024年10月4日付けのEuropeana Proの記事で、文化遺産機関にAIに関するツールやリソースを提供する新たなプラットフォーム“AI4Culture”を開設したことが紹介されています。

このプラットフォームには、文化遺産機関の多様なニーズに応じてカスタマイズできる一連のAIツールが搭載されており、主なセクションとして次の三つが挙げられています。

・ オープン・ソースのAIツール
文化遺産機関が文字起こし、画像解析、字幕作成、メタデータの充実等、様々なタスクを自動化及び最適化する。

・ 文化遺産のデータセット
AIモデルのトレーニング、テスト、評価のための文化遺産データセットであり、各分野の特性やニーズに応じてカスタマイズと微調整が容易に行える。

・ スキル向上のためのリソース
ツールやデータセットに付随するリソースであり、様々なアプリケーションやチュートリアルなどについての説明記事を含む。

Launching the AI4Culture Platform: empowering cultural heritage with AI tools and resources(Europeana Pro, 2024/10/4)
https://pro.europeana.eu/post/launching-the-ai4culture-platform-empowering-cultural-heritage-with-ai-tools-and-resources

AI4Culture
https://ai4culture.eu/

参考:
視聴覚資料にAIが付与した字幕のレビュー・修正をクラウドソーシングで行うイニシアチブ“Subbit!”(記事紹介) [2022年07月26日]
https://current.ndl.go.jp/car/46547

E2278 ― Europeanaの2020年から2025年の戦略:デジタル変革に力を
カレントアウェアネス-E No.394 2020.07.09
https://current.ndl.go.jp/e2278