2024年10月3日、斑鳩町(奈良県)は、斑鳩町立図書館の図書館システムがコンピュータウィルスに感染したと発表しました。
発表によると、同館では、10月1日からの新図書館システムの運用開始に向けて構築作業を進めていましたが、9月30日にシステムが利用できなくなり、委託事業者が管理するシステムサーバー内のデータ等が暗号化され、ランサムウェアに感染したことが確認されました。
更なる攻撃を防ぐため、図書館システムと外部とのネットワークを遮断しており、図書館のホームページ等が停止しています。同館及び公民館図書室は開館・開室しており、インターネット閲覧端末等の利用等の一部サービスを中止したうえで運営しているとあります。
斑鳩町立図書館システム構築業務におけるコンピュータウィルス感染発生事案について(第1報)(斑鳩町, 2024/10/3)
https://www.town.ikaruga.nara.jp/0000002914.html
【重要なお知らせ】システムの導入作業中のランサムウェア感染に関するご報告(京セラコミュニケーションシステム株式会社, 2024/10/2)
https://www.kccs.co.jp/news/release/2024/1002/
参考:
日野市立図書館(東京都)、一部の業務用ファイルサーバ等がランサムウェアに感染したことを公表:図書館は通常通り開館、貸出業務も継続 [2022年12月22日]
https://current.ndl.go.jp/car/168653
那覇市立図書館にサイバー攻撃:全館において貸出・返却や予約等のシステムが使用できない状態 [2022年10月17日]
https://current.ndl.go.jp/car/47005
E2700 – 英国図書館へのサイバー攻撃に関する報告書
カレントアウェアネス-E No.480 2024.05.30
https://current.ndl.go.jp/e2700
米田渉. 公共図書館におけるサイバーセキュリティ対策の実践方法について. カレントアウェアネス. 2024, (360), CA2061, p. 5-8.
https://current.ndl.go.jp/ca2061
※情報源のURLを1件追加しました。(2024/10/4)