LC、MARCに代わる新しい書誌データモデルの草案を公表

米国議会図書館(LC)が、2012年11月21日付けで、“Bibliographic Framework as a Web of Data: Linked Data Model and Supporting Services”という文書を公表しました。

これは、LCが2011年5月から進めている書誌フレームワークの変革に向けた取組について状況を報告するものです。特に、従来のMARCに置き換わる、書誌記述のための新しいデータモデルの草案が提示されています。このモデルは“Bibliographic Framework”を省略して“BIBFRAME”と呼ばれており、Linked Dataに基づいたものとなっています。LCは草案を公表してフィードバックを得たいとしています。

また、LCは、このBIBFRAMEについて“Early Experimenters”と呼ぶグループによる実験を行っています。LCの他に、英国図書館(BL)、ドイツ国立図書館(DNB)、ジョージ・ワシントン大学、国立医学図書館(NLM)、OCLC、プリンストン大学の6機関が実験に参加しています。同グループは、2012年10月に2日間のミーティングを開き、12月にもフォローアップミーティングを開く予定ということです。

Bibliographic Framework as a Web of Data: Linked Data Model and Supporting Services(PDF:41ページ)
http://www.loc.gov/marc/transition/pdf/marcld-report-11-21-2012.pdf

Bibliographic Framework as a Web of Data: Linked Data Model and Supporting Services(LC 2012/11/21付けニュース)
http://www.loc.gov/marc/transition/news/bibframe-112312.html

参考:
E1246 – 米国議会図書館,書誌フレームワークの変革への方針を発表
http://current.ndl.go.jp/e1246

米国議会図書館、RDAの導入時期を2013年3月31日と発表
http://current.ndl.go.jp/node/20293