米国の出版情報誌“Publishers Weekly”の2024年6月6日付けの記事で、教育系出版社のCengage・Macmillan Learning・Elsevier及びMcGraw Hillが、Googleに対する著作権侵害訴訟を提起したことが報じられています。
出版社側によって6月5日付けでニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に提出された文書によると、同訴訟は、Googleが出版社の教科書や教材類の違法コピーを組織的かつ広範に宣伝してきたことについて対処を求めるものとあります。
Googleが同社のウェブサイトを通じて違法コピーを販売する海賊版の広告を掲載し、その販売を故意に助長し利益を得てきたこと、出版社の度重なる苦情の申入れに応じなかったことは著作権法や商標法などに反するとして、損害賠償請求及び著作権侵害行為の差し止め請求がなされています。
Publishers Sue Google over Pirate Sites(Publishers Weekly, 2024/6/6)
https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/publisher-news/article/95212-publishers-sue-google-over-pirate-sites.html
Cengage Learning, Inc. v. Google LLC (1:24-cv-04274)(Court Listener, 2024/6/6)
https://www.courtlistener.com/docket/68829106/cengage-learning-inc-v-google-llc/
https://storage.courtlistener.com/recap/gov.uscourts.nysd.622647/gov.uscourts.nysd.622647.1.0.pdf
参考:
フランスの出版協会、“Z-Library”に対する判決を歓迎:著作権侵害としてプロバイダーにウェブサイトのブロックを指示 [2022年09月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/46847