2024年4月30日、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、子どものリテラシーや読解力向上等に関する研究の最終報告書“Research on Motivation, Literacy and Reading Development: A Review of Best Practices”を公開したと発表しました。
子どものリテラシーや読解力の向上には、学校のみならず、保護者、地域住民、図書館等の関与が必要であるとしています。特に、公共図書館は図書以外にも家族向けの様々な無料のリテラシープログラムを提供することで重要な役割を果たしており、子どもが読書を楽しむ動機を与える空間として、生涯にわたる学習への愛着につながる可能性があるとしています。
報告書では、公共図書館等におけるリテラシー・読書プログラムについて、子どもの読書への意欲や積極性を促進するベストプラクティスを特定すること、子どもの読書への意欲や積極性の促進がリテラシーや読解力にどう影響するかを検証することを目的に実施された文献調査の結果等が示されています。
IMLS Releases Report on Motivation, Literacy and Reading Development(govDELIVERY, 2024/4/30)
https://content.govdelivery.com/accounts/USIMLS/bulletins/395825e
Research on Motivation, Literacy and Reading Development: A Review of Best Practices(IMLS)
https://www.imls.gov/publications/research-motivation-literacy-and-reading-development-review-best-practices
Research on Motivation, Literacy, and ReadingDevelopment: A Review of Best Practices: Final Report for the Institute of Museum and Library Services [PDF:55ページ]
https://www.imls.gov/sites/default/files/2024-04/research-motivation-literacy-reading-development-report.pdf
参考:
E2661 – 豊かなコミュニティのための公共図書館サービス(米国)
カレントアウェアネス-E No.472 2024.01.25
https://current.ndl.go.jp/e2661
CA1420 – 家族ぐるみのリテラシー向上活動 / 奥田倫子
カレントアウェアネス No.265 2001.09.20
https://current.ndl.go.jp/ca1420