2024年4月2日付けで、Springer Nature社が、同社による日本の研究者の研究コミュニケーションの取組に関する調査結果に関する記事を同社のウェブサイトに掲載しました。
調査は、研究や研究成果を広く一般に共有する際の日本の研究者の習慣、動機、課題等を理解することを目的とするものです。2023年1月から2月にかけてアンケート形式で実施され、得られた約1,000件の回答について考察がなされています。
主な調査結果として、以下のようなものが挙げられています。
・ 回答者の約90%が自らの研究成果を広く社会全般に伝えたいと考えている一方で、約3分の1は過去3年においてそのための取組を行っていない。
・ 自らの研究成果を社会に伝える際、ほとんどの研究者はプレスリリースや公開講演を選択している。
・ 研究成果を共有する主な対象は、一般市民(73%)、コミュニティ内の研究者(61%)、学生(44%)、政策立案者(15%)、資金提供者(12%)である。
Researchers in Japan need more support to share their research findings after publication(Springer Nature Group, 2024/4/2)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/20240402-jraf-research-communication-survey/26929076
Researcher Engagement in Research Communication in Japan: Surveying Practices, Awareness, and Challenges (Survey by Springer Nature)
https://doi.org/10.6084/m9.figshare.23740008.v5
※調査結果です。
関連:
研究のインパクト向上へ向けて:科学コミュニケーションとAIの活用と課題. Natureダイジェスト, vol. 21, No. 4.
https://doi.org/10.1038/ndigest.202408.pr