2018年3月21日、Springer Nature社が、全世界の7,700人の研究者を対象に実施した研究データ共有に関する調査の報告書“Practical challenges for researchers in data sharing”を公開しました。
論文を出版するにあたってのデータ共有に関する行動・態度の地域別・分野・経歴別の違いや、研究者がデータを共有する際に直面する課題などを調査したものです。
調査から得られた主な知見として、76%の回答者がデータの発見可能性を高めることが重要であると回答したこと、63%の回答者が論文投稿に際して補助資料としてデータを提出するかリポジトリにデータを登録していることをあげています。
また、データ共有のための課題としては、利用可能な形式でデータを整理する(46%)、著作権やライセンスが不明確(37%)、利用可能なリポジトリがわからない(33%)、データを登録する時間がない(26%)、データ共有のコスト(19%)が紹介されています。
Researchers’ challenges in sharing data cross geographic borders and discipliness(Springer nature,2018/3/21)
https://www.springernature.com/gp/group/media/press-releases/researchers-challenges-in-sharing-data-cross-geographic-borders-/15545272
Whitepaper: Practical challenges for researchers in data sharing
https://doi.org/10.6084/m9.figshare.5975011
参考:
figshare、研究データの公開に関する年次調査報告書を公開
Posted 2017年10月24日
http://current.ndl.go.jp/node/34882