北米の都市図書館協議会とニューヨーク州立大学オールバニ校の“Center for Technology in Government”、人工知能(AI)に対する図書館の役割を調査する研究プロジェクトを実施

2023年12月19日、北米の都市図書館協議会(ULC)が、ニューヨーク州立大学オールバニ校の“Center for Technology in Government”と連携し、人工知能(AI)に対する図書館の役割を調査する研究プロジェクトを実施することを発表しました。

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)の資金提供による3か年のプロジェクトであり、コミュニティがAIをよりよく理解し、その倫理的な設計と適用を確実にするために図書館がどのように貢献できるかを検討するとしています。プロジェクトでは、ULC会員館への調査やインタビュー、ケーススタディ、報告書、図書館のための実務ガイド等への取組が予定されています。

同プロジェクトは、両機関によるこれまでの研究成果をベースに進められるとあります。コミュニティにおけるAIに関する知識を高めるために公共図書館はどのような役割を果たすことができるのか、AIの取組における包括的な市民参加を公共図書館はどのように促進できるかといった三つの問いに取り組むとしています。

RELEASE: Urban Libraries Council and University at Albany’s Center for Technology in Government to Examine Libraries’ Role in Artificial Intelligence(ULC, 2023/12/19)
https://www.urbanlibraries.org/newsroom/release-public-libraries-set-the-stage-for-integration-of-artificial-intelligence-in-their-services-and-resources-1-1

参考:
北米の都市図書館協議会(ULC)、人工知能(AI)の潜在的リスク回避や公益のための同技術の最大化に対して公共図書館が寄与するための議論を行なうイニシアチブの開始を発表 [2019年01月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/37414