2024年1月8日付けのLos Angeles Times紙に、米・ロサンゼルス公共図書館が地元の出版社Angel City Pressを取得したことについて報じる記事が掲載されています。
記事によると、この出版社は30年以上に渡って地元ロサンゼルスの文化に関する書籍を出版してきましたが、共同創業者の引退とともに存続が危ぶまれていました。創業者が同社をロサンゼルス公共図書館に寄附し、今後は図書館の出版部門として従来の編集者の下で出版を続けることになったとあります。
記事では、Angel City Pressとロサンゼルス公共図書館が地域の歴史を保存するとともに、本を通じて人々に地域の歴史について知ってもらうという使命を共有していることを考えれば、今回の決定は必然だったとする創業者のコメントを紹介しています。
The L.A. Public Library is getting into book publishing. Why it makes total sense(Los Angeles Times, 2024/1/8)
https://www.latimes.com/entertainment-arts/books/story/2024-01-08/the-l-a-public-library-is-getting-into-book-publishing-why-it-makes-total-sense
Angel City Press(Facebook, 2024/1/9)
https://www.facebook.com/AngelCityPress/posts/pfbid02gbKV8JbRNYM9tV5XxyAhhSQrijTQ11P1H9dHWggdESCVibZQL36saqndDA7wH1MQl
参考:
国際図書館連盟(IFLA)の図書館の出版活動に関する研究委員会(SIG)、図書館による出版活動に係る情報を収録した“Library Publishing Map of the World”を公開 [2021年04月16日]
https://current.ndl.go.jp/car/43822
CA1945 – 近年の公立図書館による出版活動の概要:定期刊行物を中心に / 武田和也
カレントアウェアネス No.339 2019年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1945