広島市立中央図書館、地元の高校生と共同で制作した『鈴木三重吉童話集』が完成:関連ミニ展示も開催中

2024年4月2日、広島市立中央図書館が、同館と地元の高校生が共同で制作した『鈴木三重吉童話集』が完成したと発表しました。

同館では、広島市出身の児童文学者である鈴木三重吉(1882-1936)の作品を多くの人、特に若い世代に知ってもらうことを目指して、三重吉が手掛けた13作品を選び、旧仮名づかいの文章を現代表記に改める作業を2022(令和4)年度から進めてきました。

また、2023(令和5)年度には、広島市立基町高等学校普通科創造表現コースの12名の高校生に各作品の扉絵や表紙をデザインしてもらう、『鈴木三重吉童話集』の制作プロジェクトを開始しました。

完成した童話集は、広島市立図書館の各館で閲覧できるほか、同館ホームページでも公開されています。関連ミニ展示「『鈴木三重吉童話集』完成記念 春に読む三重吉」も2024年5月30日まで開催されています。

『鈴木三重吉童話集』が完成しました(広島市立図書館, 2024/4/2)
https://www.library.city.hiroshima.jp/news/chuou/2024/04/4341.html

三重吉の童話を読もう(鈴木三重吉と「赤い鳥」の世界)
https://www.library.city.hiroshima.jp/akaitori/webdeyomu/index.html

参考:
武田和也. 近年の公立図書館による出版活動の概要:定期刊行物を中心に. カレントアウェアネス. 2019, (339), CA1945, p. 5-10.
http://current.ndl.go.jp/ca1945