インターネットユーザは検索エンジンの個人情報収集やパーソナライズ検索についてどう思っている?(米国)

米国におけるインターネットの社会的影響について調査を行っているPew Internet & American Life Projectが、2012年3月9日付けで“Search Engine Use 2012”という調査報告書を公表しました。この調査は、検索エンジン等における個人情報の収集、及びそれを用いて個々人に適した検索結果や広告を表示することについて人々がどう感じているかをテーマとしたもので、2012年1月20日から2月19日にかけて、18歳以上の2,253人を対象に電話調査(英語・スペイン語)で行ったとのことです。報告書の概要部分には以下のような結論が記されています。

・検索エンジンの利用者の大半はそのような個人情報の収集に反対である。
・概して、検索エンジンの質は高く評価されている。
・インターネット利用者の半分以上がそのような個人情報の収集を制限する方法を知らない。
・検索エンジンの利用者の約半数は自分の検索能力に強い自信を持っている。
・検索エンジンの利用者からは検索体験に関して好意的な声のほうが多く聞こえた。
・大半の利用者がGoogleを使っており、2004年の調査時と比べてYahoo!との差は広がっている。

Search Engine Use 2012(PDF文書:42ページ)
http://www.pewinternet.org/~/media//Files/Reports/2012/PIP_Search_Engine_Use_2012.pdf

Search Engine Use 2012(2012/3/9付け)
http://www.pewinternet.org/Reports/2012/Search-Engine-Use-2012.aspx

参考:
約3割の大人が「デジタル読書用機器」を所有しているという調査結果(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/19994

米国調査機関Pew Internet & American Life Project、米国の高等教育におけるデジタル技術・環境の調査結果を公表
http://current.ndl.go.jp/node/18987

インターネットユーザーのうち、検索エンジンを利用する人はどのくらい?(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/8524