米国物理学会、Research4Lifeと連携し、115以上の低・中所得国・地域の機関からの同学会学術誌へのアクセスを無料に

2023年12月14日、米国物理学会(APS)が、途上国向けに無料・安価に学術情報を提供することを目的とした官民連携パートナーシップ“Research4Life”と連携し、115以上の低・中所得国の機関からの同学会学術誌へのアクセスを無料にすることを発表しました。

115以上の国・地域でAPSの学術誌が無料で利用できます。また、2024年1月1日以降、対象地域の科学者からの新規投稿に対する論文掲載料(APC)も免除するとしています。

American Physical Society to Offer No Cost Journal Access to Scientists in More Than 100 Lower and Middle Income Countries(APS, 2023/12/14)
https://www.aps.org/newsroom/pressreleases/journal-access.cfm

参考:
英国物理学会出版局(IOP Publishing)、“Research4Life”に参加し低所得国120か国の機関・組織に対して刊行する学術誌へのアクセスを提供 [2020年08月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/41804

Elsevier社、低・中所得国向けにオープンアクセス出版の論文処理費用を低く設定する地理的価格設定を試験導入 [2023年10月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/194590