2022年3月3日、途上国向けに無料・安価に学術情報を提供することを目的とした官民連携パートナーシップであるResearch4Lifeは、提供プログラムへのアクセスに関し、パートナー間でウクライナの研究機関からの支払い免除について合意が得られたと発表しました。
Research4Lifeでは、国・地域を、提供プログラムに無料でアクセスできる「グループA」と少額の年会費でアクセスできる「グループB」に区分しています。ウクライナは「グループB」に含まれるため、ウクライナの研究機関は年会費の支払い対象でしたが、2022年は支払いが免除されます。
ウクライナが直面している状況の変化に伴い、Research4Lifeの出版社パートナーは、ウクライナの研究機関による情報資源へのアクセス拡大のため、さらなる措置を講じる可能性がある旨も記されています。
Ensuring continued support for Research4Life users in Ukraine(Research4Life, 2022/3/3)
https://www.research4life.org/news/ensuring-continued-support-research4life-users-ukraine/
関連:
What are Group A and Group B countries?(Research4Life)
https://www.research4life.org/faq/group-a-and-group-b/
参考:
英国物理学会出版局(IOP Publishing)、“Research4Life”に参加し低所得国120か国の機関・組織に対して刊行する学術誌へのアクセスを提供
Posted 2020年8月21日
https://current.ndl.go.jp/node/41804
ロシアによるウクライナへの侵攻に対する、国立図書館・文書館・博物館および関係機関等の声明
Posted 2022年3月1日
https://current.ndl.go.jp/node/45704