国際STM出版社協会・DataCite・Crossref、研究データに関する共同声明を発表:研究データ共有に関する推奨事項を提示

2023年11月28日、国際STM出版社協会、DataCite及びCrossrefが、研究データに関する共同声明を発表しました。

2012年に国際STM出版社協会とDataCiteが発表した、研究データのリンク可能性(linkability)と引用可能性(citability)に関する共同声明の内容を更新したものです。

共同声明の中では、前回の声明以降、データ引用数は大幅に増加し、ジャーナルによるデータポリシーの導入が進むなど研究データをめぐる状況は大いに進展したと指摘しています。その上で、この流れを更に後押しするべく、研究者や資金提供者、出版社、データリポジトリ等の利害関係者に向けて、研究データ共有に関する12の推奨事項を提示しています。

Joint Statement on Research Data(DataCite, 2023/11/28)
https://datacite.org/blog/joint-statement-on-research-data/
https://www.stm-assoc.org/wp-content/uploads/Joint-Statement-on-Research-Data-1.pdf
https://datacite.org/wp-content/uploads/2023/11/STM-Research-Data-Infographic-FINAL.pdf
※二つ目のURLは共同声明の全文[PDF:2ページ]、三つ目のURLは推奨事項をまとめたインフォグラフィック[PDF:1ページ]です。

A Clear Path for Research Data Sharing(STM, 2023/11/28)
https://www.stm-assoc.org/a-clear-path-for-research-data-sharing/

Joint Statement on Research Data(Crossref, 2023/11/28)
https://www.crossref.org/blog/joint-statement-on-research-data/

参考:
E1537 – 研究データへの識別子付与と引用可能性向上:DataCiteの活動
カレントアウェアネス-E No.254 2014.02.20
https://current.ndl.go.jp/e1537