CrossRefが現在試行中で、2012年にスタート予定の“CrossMark”という取り組みに、学術出版大手のWiley-Blackwell社が参加を発表しました。CrossMarkは、オンラインの論文に特定のロゴマークを付与し、それをクリックすると論文の更新状態が確認できるというサービスです。この背景には、ひとつの論文に対して様々なバージョン(投稿版、受理版、出版社版、等)が流通するようになっており、利用者が手にした論文がどのバージョンのものかを確認するのが困難な場合があるという問題が存在しているそうです。CrossMarkの試行プログラムには、他に、Oxford University Press、Royal Society、Elsevier、Vilnius Gediminus Technical Universityが参加しているそうです。
Wiley-Blackwell Joins CrossMark Service to Ensure Content Integrity (Wiley 2011/11/29付けプレスリリース)
http://as.wiley.com/WileyCDA/PressRelease/pressReleaseId-101757.html
Wiley-Blackwell Joins CrossMark Service Pilot (Information Today 2011/12/1付けニュース)
http://newsbreaks.infotoday.com/Digest/WileyBlackwell-Joins-CrossMark-Service-Pilot-79170.asp
CrossMark
http://www.crossref.org/crossmark/
CrossMark:文献の更新状況の確認手段(ユサコニュース No.220)
http://www.usaco.co.jp/u_news/un2fc220.html#topics