電子書籍と図書館についての書籍“No Shelf Required”の編者であり、同名のブログを運営している大学図書館職員ポランカ(Sue Polanka)氏による「電子書籍購入ガイド」という記事が、American Libraries誌に掲載されています。以下のような点が含まれています。
・電子書籍は紙の資料とは価格設定方式が異なる。
・永続アクセスかリースかなど、様々なビジネスモデルがある。
・購入先は、出版社・アグリゲーター・卸売業者等がある。出版社から直接購入の場合が値引きの余地が一番大きいが、交渉やその後の管理に手間がかかる。
・コンソーシアムでの購入にはスケールメリットや共有等のメリットがあるが、コンソーシアム内での調整が難しいというデメリットもある。
・契約にあたってはベンダーをしっかり評価する必要がある。評価基準は、オンラインで得られるものもあるし、既にそのサービスを導入している館からアドバイスを求めるのもよい。
・日々変わり続ける環境の中で大切なことは、電子書籍購入の目的をしっかりと定めることである。
A Guide to Ebook Purchasing(American Libraries 2011/11/15付けの記事)
http://americanlibrariesmagazine.org/columns/dispatches-field/guide-ebook-purchasing
参考:
電子書籍と図書館に関してのポランカ氏へのインタビュー記事
http://current.ndl.go.jp/node/17474
E1131 – 書架は不要:図書館における電子書籍<文献紹介>
http://current.ndl.go.jp/e1131