図書館で銃ロック(gun lock)を配布する(米国)(記事紹介)

2023年10月17日付けで、米国公共図書館協会(PLA)の“Public Libraries”のオンライン補完版に、記事“Distributing Gun Locks at the Library”が掲載されました。

記事では、銃による暴力が多発している米国において図書館に何ができるかについて、一例としてメリーランド州のアナランデル郡公共図書館(AACPL)の取組を紹介しています。

アナランデル郡は、2019年に銃暴力介入チーム(Gun Violence Intervention Team:GVIT)を発足させました。GVITには行政部門や法執行部門等のほかAACPLも含まれています。GVITは提言の一つとして公衆衛生と安全の観点から銃による暴力の防止に取り組むことを掲げており、AACPLでは2023年4月に、銃の発射を防ぐ安全装置である銃ロック(gun lock)の無料配布を分館3館において開始しました。すぐに銃ロックが不足することになるなど、同取組がコミュニティーのニーズに合致していると判明したとあります。その後、分館16館全てにおいて配布され、9月末時点で約3,000個が配布されたとあります。

記事では銃ロック配布に当たっての具体的な流れのほか、市民からの反響等についても述べられています。なお、AAPCLはメリーランド州において銃ロックを配布している唯一の図書館ですが、ミズーリ州、インディアナ州等の図書館においても銃ロックに関する取組が成功を収めているとあります。

Distributing Gun Locks at the Library(Public Libraries Online, 2023/10/17) https://publiclibrariesonline.org/2023/10/distributing-gun-locks-at-the-library/