退役軍人等のための図書館サービスプログラムに関するツールキット(記事紹介)

2023年3月30日付で、米国公共図書館協会(PLA)のオンライン補完版“Public Libraries Online”に、記事“Serving Those Who Served: The Libraries and Veterans Toolkit”が掲載されました。

図書館と退役軍人の全米フォーラム(Libraries and Veterans National Forum)においてまとめられた“Libraries and Veterans Toolkit”に関するものです。250人以上の図書館員が参加した同フォーラムでは、退役/現役軍人やその家族等に対する公共図書館のサービスプログラムのアイデアが集められ、その成果がフォーラムのウェブサイトで“Libraries and Veterans Toolkit”としてまとめられています。図書館員がそれぞれの地域に適当なリソースを見つけるためのオンラインゲートウェイとなっているとあります。

90以上のツールキットは無料で一般に公開されており、館種、リソース、対象者、トピック別に閲覧することができます。各項目には、プログラムの構成要素、オンラインコンテンツへのリンク、提供館などの情報が含まれており、図書館員は、ブッククラブ、展示、ストーリータイムなど、さまざまなサービスやプログラムの提供にあたってキットを活用することができるとしています。ツールキットでは、健康リテラシー、自殺防止、PTSD啓発、ホームレスなどを含む、20以上のテーマが扱われているとあります。

Serving Those Who Served: The Libraries and Veterans Toolkit(Public Libraries Online, 2023/3/30)
https://publiclibrariesonline.org/2023/03/serving-those-who-served-the-libraries-and-veterans-toolkit/

Serving those who served(Libraries & Veterans National Forum)
https://veterans.libguides.com/home/toolkit

参考:
米国議会図書館(LC)の“Veterans History Project”、間もなく10万のマイルストンを達成 [2015年05月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/28559

ニューヨーク公共図書館、退役軍人へのワンストップサービスの拠点7か所を設置 [2012年11月30日]
https://current.ndl.go.jp/car/22423

LC、戦没者追悼記念日にちなみ、新しいオーラルヒストリーコレクション「癒えない傷」を公開 [2009年05月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/12977