cOAlition S、研究者コミュニティ主導型の学術コミュニケーションシステム構築に向けた提案“Towards Responsible Publishing”を公表

2023年10月31日、研究助成機関のコンソーシアムであるcOAlition Sが、研究者コミュニティ主導型の新しい学術コミュニケーションの仕組み構築に向けた提案“Towards Responsible Publishing”を公表しました。

同提案では、研究者があらゆる研究成果を即時かつオープンに共有し、かつ査読をはじめ、そのクオリティを保障するプロセスを主導するという将来の学術コミュニケーションシステムが目指すべきビジョンや、これを支える原則が提示されています。またその実現に向けて、研究助成機関が他の主要な関係者と協働して果たすべき使命について述べられています。

今後は、同提案に関して研究者からの意見募集を2024年4月まで実施し、そこで得られたフィードバックに基づき、修正案が作成されるとしています。

Introducing the “Towards Responsible Publishing” proposal from cOAlition S(cOAlition S, 2023/10/31)
https://www.coalition-s.org/blog/introducing-the-towards-responsible-publishing-proposal-from-coalition-s/

Towards Responsible Publishing(cOAlition S)
https://www.coalition-s.org/towards-responsible-publishing/
https://www.coalition-s.org/wp-content/uploads/2023/10/Towards_Responsible_Publishing_web.pdf
https://www.coalition-s.org/wp-content/uploads/2023/10/Towards-responsible-publishing-a-proposal-from-cOAlition-S-Summary.pdf
※二つ目のURLは提案の全文[PDF:10ページ]、三つ目のURLは要約版[PDF:1ページ]です。

参考:
欧州大学協会(EUA)等の10団体、欧州連合(EU)理事会が採択した学術出版の透明性、公平性、オープン性を求める結論に関する共同声明を公開 [2023年06月06日]
https://current.ndl.go.jp/car/182915