2023年10月18日、大英博物館が全所蔵品の情報をデジタル化し、オンラインで公開する計画を発表しました。
大英博物館の全所蔵品のうち、目録作成やデジタル化等の作業を要する作品は約240万点に上り、完了には5年ほど掛かる見込みです。また発表では、オンラインでの資料公開の強化に加えて、一般の利用者や研究者が予約制で作品を閲覧できるようにすることも予定しているとしています。
2023年8月に同館は多数の所蔵品が盗難、紛失又は破損していることが判明したと発表していますが、今回、同館のマーク・ジョーンズ臨時館長は、コレクションの盗難再発を防ぐためには作品へのアクセスを増やすことが重要であり、作品がより周知・利用されることによって、異変に気付きやすくなるとコメントしています。
Press release British Museum sets out plans to digitise fully the collection（British Museum, 2023/10/18）
https://www.britishmuseum.org/sites/default/files/2023-10/British_Museum_sets_out_plans_to_digitise_fully_the_collection.pdf
Culture, Media and Sport Committee Oral Evidence: British Museum HC 1851（House of Commons, 2023/10/18）
https://committees.parliament.uk/oralevidence/13682/html/
関連：
Press Release Announcement regarding missing, stolen and damaged items（British Museum, 2023/8/16）
https://www.britishmuseum.org/sites/default/files/2023-08/Announcement_regarding_missing_stolen_and_damaged_items.pdf
参考：
英国図書館（BL）、同館を含む英国の6つの文化遺産機関の研究成果を閲覧できるリポジトリ“Shared Research Repository”のBETA版を公開 [2019年11月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/39599
※タイトル・本文の一部を修正し、情報源を追加しました。（2023/10/27）
