2011年8月5日に、英国での厳しい財政状況下での今後の図書館のあり方を探る「将来の図書館プログラム」(Future Libraries Programme)の第1フェイズのレポートが公表されました。このプログラムは、2010年8月から英国政府の地方政府グループ(Local Government Group)と博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)により行われているもので、今回のレポートは、英国各地の実例調査等を踏まえてまとめられています。レポートで示されている「改革と変化のモデル」の図では、「効率」と「効果」が中心におかれ、その実現手段として「立地」「新しいサービス提供者」「境界を越えた共同サービス」「コミュニティへの権限付与」の4つが示され、さらに、変化のための方策として10のテーマが示されています。このレポートに対し、図書館関係者からは、「図書館員をボランティアで置き換えようとするものだ」などの批判が出ているようです。
Learning from the Future Libraries Programme: Phase one(地方政府グループのサイト)
http://www.local.gov.uk/web/10161/publications/-/journal_content/56/10161/88908/PUBLICATION-TEMPLATE
Future libraries – Change, options and how to get there – Learning from the Future Libraries Programme Phase 1(レポート本文)
http://www.local.gov.uk/c/document_library/get_file?uuid=c6349d6d-7b26-49e4-aee5-b476de21ecbb&groupId=10161
Future Libraries Programme(文化・メディア・スポーツ省のサイト)
http://www.culture.gov.uk/news/news_stories/7381.aspx
Campaigners critical over Government library blueprint(Bookseller 2011/8/8付けの記事)
http://www.thebookseller.com/news/campaigners-critical-over-government-library-blueprint.html