財政難の中で検討されている「コミュニティが運営する図書館」についてのレポート(英国)

国家規模での財政引き締めの影響で多くの図書館が閉鎖の危機にあるとされている英国では、ボランティア等による「コミュニティ運営図書館」(Community managed libraries)という形態について検討されているようです。博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)は、メディア・文化・スポーツ省の委託を受け、コミュニティ運営図書館についてのリポート(2011年6月付け)をまとめ、公開しています。自治体にとっては経費削減、利用者にとっては図書館サービスの継続などのメリットが考えられるとする一方、サービスの低下や有料化の可能性などの問題点があると指摘されています。リポートでは、既存の約30のコミュニティ運営図書館の分析が行われています。

Community managed libraries(リポート本文)
http://www.mla.gov.uk/what/policy_development/communities/~/media/0FA94424234F4EEBA40866BCB5C6F840.ashx

Community-run libraries ‘could charge’ (The Bookseller 2011/6/24付けの記事)
http://www.thebookseller.com/news/community-run-libraries-%E2%80%98could-charge%E2%80%99.html

参考:
E1139 – 揺れる英国の図書館界,拡大する支援活動
http://current.ndl.go.jp/e1139