米国の議会図書館(LC)、国立医学図書館(NLM)、国立農学図書館(NAL)の3つの国立図書館等により実施されていた、目録規則RDA(Resource Description and Access)の導入テストに関する2つの文書が、2011年6月13日付けでLCのサイトに掲載されています。RDAテスト調整委員会による報告・勧告の要約と、それに対する3国立図書館の対応、の2つです。委員会による勧告は、諸条件が満たされた場合には、国立図書館は2013年1月以降にRDAを導入すべき、としています。その諸条件としては、RDAの指示を明確で平易な英語で書き直すこと、オンライン環境でのRDAアップデートのプロセスを定めること、RDAツールキットの機能性を改善すること、など9項目が示されています。国立図書館側も、委員会による報告内容を受け入れる方針のようです。委員会の報告には、テストでの知見等もまとめられています。
Testing Resource Description and Access (RDA)
http://www.loc.gov/bibliographic-future/rda/
Report and Recommendations of the U.S. RDA Test Coordinating Committee: Executive Summary(テスト調整委員会による報告・勧告)
http://www.loc.gov/bibliographic-future/rda/rda-execsummary-public-13june11.pdf
Response of the Library of Congress, the National Agricultural Library, and the National Library of Medicine to the RDA Test Coordinating Committee(国立図書館の反応)
http://www.loc.gov/bibliographic-future/rda/rda-execstatement-13june11.pdf
参考:
LCなど米国の3国立図書館、RDAとウェブプロダクトのテスト計画を発表-テスト参加者も募集
http://current.ndl.go.jp/node/12463
CA1686 – 動向レビュー:RDA全体草案とその前後 / 古川肇
http://current.ndl.go.jp/ca1686
米国議会図書館(LC)の共同目録プログラム(PCC)のタスクグループがRDAの実装に関するディスカッションペーパーを公表
http://current.ndl.go.jp/node/17997
目録規則RDAが刊行
http://current.ndl.go.jp/node/16439