米国の研究図書館では機関リポジトリのコンテンツをどのように保存しているか?(文献紹介)

“D-Lib Magazine”の2011年5・6月号に、ユアン・リー(Yuan Li)氏とミーガン・バナッハ(Meghan Banach)氏による“Institutional Repositories and Digital Preservation: Assessing Current Practices at Research Libraries”という論文が掲載されています。著者らは2010年、北米研究図書館協会(ARL)加盟館のうち機関リポジトリを運用している72館を対象として、機関リポジトリにおける電子情報保存のポリシーや戦略、コンテンツを保存する権利、コンテンツの質、持続可能性といった点についてアンケート調査を行ったそうです。論文では、回答館の51.5%が機関リポジトリの保存ポリシーを定めている、65.5%が機関リポジトリ外部の保存サービスを使用している、などの結果が紹介されています。

Institutional Repositories and Digital Preservation: Assessing Current Practices at Research Libraries (D-Lib Magazine)
http://dx.doi.org/10.1045/may2011-yuanli

参考:
機関リポジトリにおける保存と管理の最前線は今?
http://current.ndl.go.jp/node/16008