米国スタンフォード大学のウェブサイトに、同大学の図書館員がGoogleブックス訴訟の和解案を認めなかった2011年3月22日の裁判所の決定に対して失望している、というニュース記事が掲載されています。図書館員の一人は、どのようにしてユニバーサルな図書館を作ればよいのか、どの程度の期間図書は著作権で保護されるべきなのか、どのようにして孤児作品(orphan works)にアクセスすればよいのか、といった難しい問題が残されたままであると指摘しています。Googleは既に同大学の図書館の蔵書約200万冊をスキャンしており、同大学は資料デジタル化のプロジェクトを継続していくとのことです。
Stanford librarians disappointed with ruling in Google case, but university plans to continue digitizing books(スタンフォード大学 2011/3/23付けのニュースリリース)
http://news.stanford.edu/news/2011/march/google-book-ruling-032311.html
参考:
Googleブックス訴訟、連邦地方裁判所は和解案を認めず
http://current.ndl.go.jp/node/17822
スタンフォード大学、修正和解案に基づきGoogleとの提携を拡張
http://current.ndl.go.jp/node/15730