2023年2月7日、オープンアクセス出版社PeerJが、全ての論文について出版時に査読レポートを公開すると発表しました。
発表によると、2月13日以降に出版される論文は、査読レポートと編集者の決定文書も公開されます。なお、査読者が匿名で査読レポートを提出するオプションは引き続き提供するとあります。
PeerJは10年前の設立以降、著者に査読レポートを公開するオプションを提供しており、これまでに全体の約60%に当たる9,800件以上の論文で査読レポートと編集者の決定が公開されたと述べられています。
PeerJ at 10: now ALL PeerJ articles will be published with their entire peer review history(PeerJ, 2023/2/7)
https://peerj.com/blog/post/115284886994/peerj-at-10-now-all-peerj-articles-will-be-published-with-their-entire-peer-review-history/
参考:
オープンアクセス出版社PeerJ、論文処理費用の割引に使える“PeerJ Tokens”を査読者・編集協力者に報酬として提供すると発表 [2022年02月09日]
https://current.ndl.go.jp/car/45617
オープンアクセス誌PeerJ、査読コメントにDOIを付与 [2014年05月07日]
https://current.ndl.go.jp/car/26080
CA2001 – 動向レビュー:オープン査読の動向:背景、範囲、その是非 / 佐藤 翔
カレントアウェアネス No.348 2021年06月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2001